サージカル・ストライク

引用ここから

3月14日に開かれた大統領候補の討論会で、支持率断トツの文在寅(ムン・ジェイン)はTHAAD配備撤回を示唆した。ソウルを訪れたティラーソン長官は、反対派にクギを刺す。

「韓国の新政権はTHAAD配備を支持すると期待している。これはあくまで韓国を守り、在韓米軍を保護する為のものだ」

目出度く大統領に当選しても文在寅は苦しい立場に置かれる。北朝鮮の動きを受けてハードルは跳ね上がった。現状の「配備撤回」ではなく、「撤去」に変わるのだ。

3月6日夜、発射台2基を含むTHAAD装備の第1陣が、ソウル南方の烏山基地に空輸された。当初、配備完了は今年の秋以降とされたが、大幅前倒しで、早ければ5月中にも稼働を始める見通しとなった。

つまり反対派の新大統領は、実戦配備された最新鋭のミサイル防衛システムを強制撤去しなればならないのだ。ゴミ同然の腐れ像を撤去すよりも難しい。

中共も予想外の早期配備に狼狽している。しかし、ロッテのゴルフ場に完成したTHAADを一瞬で撤去するチート技があるのだ。

【習近平が選ぶ“第三の道”】

習近平にとって南鮮THAAD配備は死活問題である。左手敬礼で老兵の涙を誘った2年前の六四虐殺広場パレードで、便所前はパク・クネを招待し、特等席に座らせた。

軍事パレードにはTHAADの迎撃対象となる中共製弾道ミサイルも登場。クネはそれを肉眼で確認した上で一転、配備を決定する。国家の安全保障より重要な自らのメンツが潰された。逆上するのも道理だ。

政争に利用される他、最も無能な主席のレッテルを貼られ、哀れな晩年を過ごすことになりかねない。ところが、THAAD撤去を実現する選択肢が存在する。大胆に3つに絞ってみると…

①新大統領を籠絡し、撤去を宣言させる

②北朝鮮軍の南侵を支援し、南鮮併呑

③金王朝を崩壊させ、核・ミサイルを封印&無効化

第1のプランは実行中だが、失敗する確率も高い。第2案は、67年前に実行済み。注目は、以前なら検討も出来なかった第3の選択肢があることだ。

北朝鮮軍の脅威がなくなり、野戦部隊に元戻りすれば、米国が南鮮にTHAADを配備する大義名分は失われる。同時に上海・広東まで射程に納める北ミサイル群も地上から消滅する。

金正恩体制の排除であって、北朝鮮の国家崩壊や南主導による統一ではない。中共の描く戦後ヴィジョンは不明だが、北朝鮮を残す形で半島の中立化を求め、在南米軍は撤退する方向になるだろう。

これまでは中共に加え、ロシアが朝鮮半島有事を憂慮し、米軍のサージカル・ストライクを強く牽制してきた。しかし、トランプ政権の親露傾向とシリア情勢で風向きが変わった。

限定空爆であっても米国はUN安保理決議のお墨付きを求めるが、中・ロ2カ国は拒否権を行使せず、棄権に回る可能性が高い。斬首作戦を容認する国際環境は、急速に整ったのである。

「誰も望まない場所に向かう」

支那訪問を前にした米メディアとのインタビューで、ティラーソン長官は改めて軍事オプションを排除しない姿勢を示した。3月19日に行われた便所前との会談でも突っ込んで話たことは確実だ。

この席でティラーソン長官は、安保理決議案の草案を提示したのではないか。習近平の訪米は早ければ4月の第1週。フロリダの別荘での首脳会談で、一気に最終合意に至るケースも想定される。

北朝鮮は4月15日に金日成誕生日、同25日に軍創建85年の記念日を迎える。新型エンジンの燃焼実験に続き、ICBM発射・核実験に踏み切る公算が高い。

今後1ヵ月の間に緊迫化する半島情勢。我が国にとっても未曾有の事態だ。朝鮮半島有事は対岸の火事ではなく、列島を揺るがす重大な治安問題であると認識し、厳重警戒しなければならない。

引用ここまで

そうだね。「撤去」を実行するのは次期大統領には困難なことだろう。

それにしても、日本列島にミサイルが飛んでこないとは限らない。厚木、横須賀、横田など重要な基地が東京周辺にいくつもあるのだ。

そして、難民問題がある。

私は、日本政府としては朝鮮半島の有事にはいち早く中立宣言をして、対馬海峡に機雷を敷設し、海上に漂う難民は救助しないという方針を出して貰いたいと思う。

しかし、実際には米軍と同調して北朝鮮の日本人拉致被害者救出作戦を採るだろうから、中立というわけにも行かなくなる。そうすると、またぞろ南朝鮮からの難民が救助の対象になりかねない。なんとも厭な展開だ。

ところで、題名のサージカル・ストライクとは、ピンポイント攻撃のことを指す。

http://dogma.at.webry.info/201703/article_4.html

孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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