https://kotobukibune.at.webry.info/202111/article_11.html
引用ここから
尿素水は、尿素に超純水を混ぜて作られますけれども、ディーゼル車に使われると、車種や走行状況によって異なるものの、おおよそ1000キロ走ると約1リットル減るとされています。
韓国では1年間の車両輸送用として必要な尿素は8万トン、尿素水にして約8000万リットルになります。
なんでも韓国のディーゼル車は尿素水がないとエンジンが掛からないようになっているそうで、このまま尿素水が手に入らないとなると物流がストップしてしまいます。
既に、京畿道安養市内の生コン工場など、尿素水不足のため運行できない車両が出始めているようです。
そこで韓国政府は、ベトナムから車両用の尿素200トンを緊急輸入することで合意。オーストラリアからも、尿素水を既存の2万リットルに加えて7000リットルを追加導入することにしました。
更に韓国国防省は、軍が備蓄する尿素水を民間に一時貸与する案を関係省庁と協議。検討中の物量は尿素で200トン、尿素水にすると約20万リットルだそうです。
これでも全然足りません。
韓国政府は、ロシア、インドネシア、サウジアラビア、カタール、マレーシア、モンゴルなど複数の国と協議し、尿素1万トン程度を輸入することを協議していると明らかにしています。
4.中国への依存度を下げよ
翻って日本はというと、尿素の原料であるアンモニアの80%程度を国内で生産していて、中国から原料輸入はしていません。原料は、オーストラリアとインドネシア、台湾の3ヶ国から年間確保量の23%を輸入しています。
更に、日本は元々軽油車が少なく、尿素水の主な用途は、産業用です。日本は昨年、必要なアンモニア96万2814トンのうち77%の74万3231トンを国内で生産。 宇部興産(36万トン)、三井化学(31万トン)、昭和電工(12万トン)、日産化学(12万トン)の4社で91万トンの生産能力を持っています。
韓国外交省関係者によると、尿素調達交渉相手には日本も含まれているそうですけれども、ある韓国企業の関係者は「日本が尿素水を作っているが自給自足がようやく可能なレベルであり、他の国に輸出するほどの状況ではない」とし「このため、韓国政府が要請しても積極支援は難しいだろう」と指摘しています。
この現状について、大林大学自動車学科のキム・ピルス教授は「自国でも供給が不足し輸出を禁止した中国やインドネシアはすぐには尿素水を韓国に売らないだろう。……2~3ヶ月後にロシア産の尿素水がくるまでは高くても尿素水完成品を各国から輸入できるよう助けるのが現実的な政府の役割だ」とコメントしています。
こうしてみると、物資を一国に依存し過ぎることの危うさがよく分かります。
チャイナリスクが増々高まる中、日本とて中国への依存度を下げていく努力が増々必要になってくるかと思いますね。
引用ここまで
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