臨界点近し

https://kotobukibune.at.webry.info/202002/article_13.html


引用ここから

デイリーNKの現地の情報筋によると、先月末、鴨緑江を挟んで中国と国境を接する新義州で風邪をこじらせた男性が病院で診察を受け、解熱剤と抗生剤を投与されたものの、熱が下がらないまま急死しました。翌日には、市内の別の病院でも2人の患者が原因不明の高熱を訴え治療を受けたのですけれども、病状が改善せず死亡。新義州に隣接する義州でも今月初め、高熱を訴え病院を訪れた患者2人が死亡し、死者は合計5人に達しているそうです。

地元の保健当局が、箝口令を敷いている為、死亡者に関する詳細は一切わかっていないということです。

2月1日のエントリー「WHOの非常事態宣言と自滅する北朝鮮」でも述べましたけれども、北朝鮮の医療体制は脆弱で、感染症に罹れば、免疫力がある人は自然に治り、栄養失調に陥っているような人は死ぬのを待つばかりの状況ですから、一旦、新型コロナウイルスが侵入すれば手の施しようが無くなることは明らかです。

中略

北朝鮮当局は新型コロナウイルスによる動揺や混乱が金正恩体制を脅かしかねないと見て、情報の遮断に必死になっているという観測もありますけれども、おそらくそうなのだと思います。

中略

ジャーナリストの篠原常一郎氏は、最近フランスから入ってきた情報として、様々の専門分野をもつフランスの医師団が10名ほど北朝鮮に入ったと明らかにし、あるいは金正恩委員長が合併症を起こして重体ではないかと述べています。

金正恩委員長の肥満体型は良く知られていますけれども、160㎝の身長で体重170Kgにも達しており、脂肪吸引をやったのが原因ではないかとの情報を明かしています。

なんでも脂肪吸引には「施術部の圧迫による血種」、「切開部からの細菌感染」、「脂肪吸引時の神経損傷」、「脂肪や血液の塊が細い血管を詰めてしまう脂肪塞栓・血栓」、「術中・術後出血」、「術後皮膚の凸凹や傷跡」などのリスクがあるのだそうです。

金正恩委員長は昨年10月に脂肪吸引手術を受けて失敗したらしいと、篠原氏は述べています。

ただ、脂肪吸引手術による脂肪塞栓症は、4000mlから5000ml以上という大量の脂肪吸引を行った場合に特にリスクが高まり、術後12時間から48時間程度で発症することが多いとされていますから、昨年10月に手術して失敗して脂肪塞栓になったとしたら、10月とか11月とかからそうなっている可能性があります。

更に、金正恩委員長の病状をみている北朝鮮の医師団が薬を入手しようと国外に出た際、金正恩の病状は深刻は3年持つかどうかと漏らした情報があるともコメントしています。

そんな状態で、新型コロナウイルスです。持病持ちが新型コロナウイルスに罹患すると重症化するとも言われています。もし金正恩委員長が合併症を起こしていて、新型コロナウイルスに感染しようものなら万事休すです。

もしも、北朝鮮軍部内かどこかに金正恩委員長の暗殺を企てたとしたら、死ぬことを覚悟して、自身が新型コロナウイルスに感染して潜伏期間中に金正恩委員長に接近するという手だって考えられます。

「WHOの非常事態宣言と自滅する北朝鮮」で筆者は、中国本土での新型コロナウイルス収束が長引き、北朝鮮の国境封鎖が続けば、経済制裁が続くことになり、どこかで臨界点がくると述べましたけれども、デイリーNKジャパンの高英起 編集長は、国家主導で運営される期間や工場、企業所の全般的な状況を見ると、持ちこたえられるのは、今後15日程度しかないとの予想があると指摘しています。

北朝鮮の臨界点は意外と近づいているかもしれませんね。

引用ここまで


孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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