閉ざされた未来

 結論は、死那経済には未来がないということだ。

 何清漣女史の論考9/4「中国の憂鬱――世界のエンジンから足枷へ」の引用部分によると、

グ ローバル構造が破壊され、死那は西側国家からグローバル化破壊の 元凶だと見られていると言う。

 引用ここから

 例えば中国は世界の資源と農産物の最大のバイヤーであり、多くの鉱業資 源国家と食糧生産国家はみな利益を得ました。過去15年間、中国は世界の 大多数の鉱業金属の4割から5割を消費し、一時は全世界の鉄鉱石供給量の 3分の2近くを消費したのです。

 中国が世界GDP第2位に躍り出る過程では巨獣のごとく全世界の各種金属、 燃料、農作物を丸呑みし、アフリカ、南米から豪州まで多くの国家が自分 たちの繁栄の夢の基盤を中国経済の持続する高速発展に賭けました。

 そして今や中国経済の衰退の災いは中国人自身に対してのみならず、何十 もの各種資源を中国に売り込んできた発展途上国、全世界で資本の有利な 投資先を探している先進国の投資業界に及んでいます。

 今、中国経済の減速が意味するのは中国の対外輸入、特に生産に必要な資 源と原材料の需要減少で、これは中国に頼って繁栄していた国家に対する 影響が特に大きいものです。

中略

 世界各国は中国に対して資源や原材料を輸出することは望んでも、中国の 過剰生産能力を必要とはしていません。ですから、各国要人は帰国後、や はり自国経済構造を調整し、一段と増すだろう失業や福祉の低下という苦 しい日々を過ごさねばならず、自国選挙民の怒りと恨みを買うしかありま せん。

引用ここまで

 さて、以下は平井修一さんの文である。

 引用ここから 

 支那は相変わらず実需もなく回収の見込みもないインフラなどの不動産投 資頼みのいびつな経済構造のままだ。先行者利益で蓄財した金持ちは、破 綻を恐れて外国へカネを移している。

 引用ここまで

 死那人は元来が商業の民である。世界中に散らばっている華僑を見ればよく分かる。だから、死那狂惨党の患部が嘆いたように、死那ではボールペンの一本さえも作れないのである。技術もパクリによる模倣でしかないので、核となる技術がない。知的財産権に対する敬意の欠片もない。

 人件費高騰や多すぎる労働争議のために死那から逃げ出した外資は多数あり、最早世界の工場ではなくなった。世界の工場でなくなれば、それに伴い従来消費していた資源も必要としなくなる。資源輸出国からすれば、資源を買ってくれない死那などには用がないと言うことになる。消費国からすれば、過剰生産設備を有する死那には、世界の需給バランスを考えよという当然の不満がある。

 これを一挙に解決するには、元のように世界の工場の地位を取り戻し、過剰設備を整理淘汰させねばならない。しかし、そのどちらも無理である。いったん上昇した人件費を下方修正することなど無理だし、過剰設備整理は地方政府の思惑や失業者対策を考えねばならない。権力闘争に明け暮れる死那狂惨党には出来ない話だ。

 つまりは、四面楚歌どころか八方塞がりであるが、権力闘争に明け暮れる習近平には問題解決の能力など欠片もない。知恵がないからゾンビ企業の延命に努めている。

 


http://archives.mag2.com/0000153821/

孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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