文明の衝突なのだ

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引用ここから

『ニューズウィーク 日本語版』(12月19日付)は、「インドネシア・マレーシアの海洋開発に中国が圧力」と題する記事を掲載した。筆者は、大塚智彦氏である。

インドネシアは、自国の排他的経済水域(EEZ)で実施している海底石油・天然ガス資源の掘削作業に対して、中国が中止を求めている。マレーシアのEEZ内では、中国が一方的に海洋資源調査を実施するなど、新たな緊張を生み出している。いずれも中国が海洋権益の及ぶ範囲として主張している『九段線』に関わるものだ。中国側が、同海域であえて権益争いを激化する動きを見せるなど挑戦的である。

(1)「南シナ海は、米国とその同盟国である日英豪インドなどが「航行の自由、飛行の自由が保障された自由で開かれたインド太平洋」を唱える海域と重複している。中国が、インドネシアやマレーシアと関係緊張化することは、米国との関係悪化も絡み、南シナ海はここへきて一層「波高し」となっている。中国政府は、在ジャカルタの中国大使館を通じてインドネシア外務省に文書を送り、南シナ海の南端であるインドネシア領ナツナ諸島北方海域でのインドネシアによる石油・天然ガス資源堀削を中止するよう求めた。ロイター通信が12月1日に伝えた」

中国は、近隣国のインドネシアやマレーシアと事を構えている。本来、中国に領有権がないにもかかわらず、「イチャモン」を付けているのだ。暴力団の因縁と同じ構図である。これでは、中国はASEAN(東南アジア諸国連合)から信頼されるはずがない。

中略

(3)「『九段線』に関してはフィリピンの提訴を受けてオランダ・ハーグの仲裁裁判所が2016年に「国際法などいかなる法的な根拠はない」と認定しているが、中国側はこれを認めない頑なな姿勢を崩していない。また中国は南シナ海を巡ってマレーシア、ベトナム、フィリピンなどとも領有権争いを抱えている。いずれも各国のEEZに対して中国が『九段線』を理由に「中国の領海ないし海洋権益が及ぶ海域」として対立しているのだ」

中国の南シナ海領有宣言は、2016年にオランダ・ハーグの仲裁裁判所が法的な根拠がないと認定している。それにも関わらず、自国領海と横車を押しているのだ。「ガツン」と中国へ鉄拳を加えなければならないが、そうなると戦争になる。各国はそれを回避すべく我慢しているのだ。中国は、これだけでも大きな失点なのだ。いずれ、大きなブーメランに見舞われて当然だろう。

(4)「こうした状況で中国は11月にフィリピンのEEZ内にあるフィリピン海軍の座礁船を撤去するよう要求。11月16日には座礁船に駐留するフィリピン兵士に食料などを輸送する民間船舶に対して中国海警局の船舶が進路妨害と放水を行い、民間船舶が損傷を受けるという事件も起きている」

この件では、米軍が米比相互防衛条約に基づいて反撃すると警告した。

(5)「マレーシアのボルネオ島北西部のEEZ内で、中国の調査船が海底資源を調査しマレーシアの抗議にも関わらず11月以降も継続している。同海域には、以前から中国の航空機が接近して、マレーシア空軍が警戒強化するなどの事態が起きている」

マレーシアでは、自国EEZ内で中国調査船が入り込んで海底資源調査を行なうという無法ぶりを見せつけている。

引用ここまで

死那の無法ぶりには誰も驚かないが、死那は人工が多く、領土は広大であり、またGDPも世界第二位の「超」がつく大国である。

したがって、死那の無法ぶりには小国では文句が言えないし、文句を言ったところで死那は花でせせら笑うだけだ。

したがって、北超賤、イラン、パキスタンなどの死那と仲良しの国々以外の国々で対中包囲網を形成し、徹底的に死那の暴発を押さえ込む必要がある。

しかし、現実には多少なりとも死那とは経済的結びつきがあるので、一致団結はしにくい。

米国が中心となってFOIPやAUKUS、さらにクアッドなどを推進しているがまだまだ一大勢力にはなりきれていない。

死那について世界の国々が認識すべき点がいくつかある。

1 死那には共存共栄という考えはない。

2 死那には平等という考えがない。死那がすべての国よりも上であり、死那以外の国々は死那よりも格下であり、死那を崇めねばならない。そして、すべてのものを死那に捧げなければならないと考えている。いわゆる、朱子学の悪影響であり、中華思想であり、諸外国は夷狄の野蛮な存在でしかない。

3 したがって、南シナ海も東シナ海も太平洋も大西洋もすべて死那に属すると考えている。

4 格上の死那が横暴に振る舞うのは理の当然のことであり、格下の国々は異を唱えてはならない。

5 格下の諸外国は格上の死那の面子をつぶすような振る舞いをしてはならない。

そのように思っているのが死那である。

死那は日本のように近代化の苦しみを味わわずに、いきなり現代になった者だから、古くさい朱子学、中華思想から脱皮できないままに大国になった。

したがって、これは近代化を味わった西洋社会(日本も含まれる)と死那との文明の衝突なのだと考えれば理解しやすい。

まあ、南超賤も同様だと思えばもっと理解できる。



孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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