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韓国では5月10日、新政権が誕生する。現政権の「中ロ寄り」スタンスが、「日米寄り」へ切り替わる。中国が、焦りと警戒観を滲ませている理由である。中国はこれまで、文政権に「圧力」を加えれば、かなり操縦することができた。ユン政権では、保守政権らしい「気骨」を示して行くと見られる。それだけに、対応に苦慮するのであろう。
ロシアのウクライナ侵攻で浮かび上がったのは、中ロ朝三カ国の濃密な「友誼性」である。この三カ国は、韓国を侵略した国々だ。中朝は、ロシアのウクライナ侵攻に反対姿勢を見せず、精神的な支援を送っている国である。
韓国が、「第二のウクライナ」になるのを防ぐには、安全保障で新たな取り組みが必要になった。北欧の中立国フィンランドとスウェーデンが、NATO(北大西洋条約機構)へ加盟したいと動いているのが現実世界である。世界情勢は、急変しているのだ
『朝鮮日報』(4月30日付)は、「『クアッド』へとつながる韓米の連携強化に不安か、中国による韓国けん制が本格化」と題する記事を掲載した。
米国のジョー・バイデン大統領の韓日歴訪スケジュールが確定する中、中国のけん制が本格化しつつある。韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の就任直後に開かれる韓米首脳会談で、韓国と米国の絆が強まるだろうという予想に加えて、中国けん制のための連合体「クアッド」に韓国が漸進的に加入する可能性まで取り上げられ、不満に思っている中国の胸の内がうかがえる、と解釈されている。
(1)「中国外交部(省に相当。以下同じ)の汪文斌報道官は4月28日の定例ブリーフィングで、バイデン大統領の韓日歴訪についての論評を要求されると、「閉鎖的かつ排他的な小グループを作って地域国家間の相互信頼と協力を害してはならない」と返答した。続いて、米国・豪州・日本・インドの対中連合体「クアッド」について「古い冷戦的思考で満ちている」とし、「軍事的対決の色彩が濃く、時代的潮流にも逆行し、支持を得ることはないだろう」と評した」
中国は、ロシアの兄弟国ウクライナを軍事侵攻したが非難しなかった。これは、韓国には衝撃的である。文政権も、この事態を半ば容認したい雰囲気であったが、米国の強い圧力で翻意した。こういう付和雷同政権と異なり、次期政権は民主主義国の一員という認識に立っている。
(2)「バイデン大統領の東アジア歴訪中に行われる韓米、米日首脳会談とクアッド首脳会談は中国を意識したものである-との見方を隠さなかったのだ。特に、尹次期大統領が候補時代に「加入したい」と公約したクアッドに対する中国外交当局の言及は、韓国の次期政権に対するけん制とも解釈される」
中国は、ロシアと共同で米国中心の世界秩序に挑戦しようとしている。韓国が、そういう中ロの夢の実現に協力するかどうか。それが、最終的に問われている。中ロの目指すものは、中国の言うところの「冷戦思考」による行動である。
(3)「中国の国営メディアや専門家らも最近、韓国の戦略的自主性に言及して韓国を圧迫している。中国国営の英字メディア「グローバル・タイムス」は4月27日、黒竜江省社会科学院北東アジア研究所長の話を引用し、岸田文雄首相が韓国側の使節団と会った席で「韓米日3国の戦略的提携」を強調したことをめぐって「岸田発言は韓国をクアッドに引き入れ、ロシアとウクライナの問題で協力を引き出すためのもの」と主張した」
ロシアは、兄弟国を侵略している国である。そういうロシアに対して支持する中国も、同じ侵略思考の強い国であることを図らずも証明することになった。中国が、ロシア同様に警戒されるのは致し方ないこと。ヨーロッパの中国観を見れば、それが明瞭である。
(4)「中国国際問題研究院アジア太平洋研究所の項昊宇・招聘研究員も同日、「環球時報」への寄稿記事で「韓国が米国の対中抑制および対北圧迫の戦略に引き込まれることになれば、韓国は戦略的自主性を喪失し、米国が繰り広げる対中競争における『碁石』へと転落するだろう」「THAAD(高高度防衛ミサイル)を教訓にすべき」とし、対外戦略的自主性および独立性を持ってこそ韓国は独自の影響力を高められる、と主張した」
韓国は、朝鮮戦争で一度は地図から消されかねないところまで追詰められた国である。それが、米軍や国連軍の血によって守られたのだ。こういう経緯から言えば、韓国が安全保障政策で米国と共同歩調を取るのは自然である。フィンランドやスウェーデンが、中立を捨ててNATOへ加盟したい。そう言い出すほど、国際環境が急変している。
中国が、韓国のクアッド入りを阻止したければ、自らロシアを説得して休戦させる努力をすることだ。それをしないで、韓国にクアッドへ参加するなと迫るのは横暴そのものだ。
(5)「中国の外交関係者が、韓国を訪れてメッセージを伝えるだろう、との見方も出ている。まず劉暁明・中国政府韓半島事務特別代表が、5月3日に韓国外交部の魯圭悳(ノ・ギュドク)韓半島平和交渉本部長と協議するため訪韓する。その訪韓中に大統領職引き継ぎ委員会関係者との会談も進めると伝えられている。また、5月10日の韓国大統領就任式に出席する中国の訪韓団の顔ぶれにも関心が集まっている。重量感のある顔ぶれで、次の尹錫悦政権に中国側の立場を訴えて説得するものと予測されている」
中国は、自国の野望実現のため周辺国を「隷属」させたいのだ。ウクライナを侵攻するロシアの姿勢と、全く同じである。文政権は、これを喜々として受入れてきた。文外交の間違いはここにあった。
引用ここまで
まあ、この筆者の主張の通りである。
ただし、いくらユン・ソクヨルが保守派だとしても、南超賤の議会は民主党に牛耳られているので、ユンの思うとおりには運営できないだろう。
反日・反米の姿勢は今後も続くものと見るしかない。
大統領が提案する親日・親米議案はことごとく反対されて廃案になるだろうとしか思えない。
そして、やがて日本も米国も南超賤を見捨てるときが来る。
そのとき、日本は悪の4兄弟と対峙しなければならない。
世の中に「中露朝韓」なかりせば世界の隅々至って平和
悪の4兄弟は、しかし、世界から爪弾きにされて、サプライ・チェーンからも外され、孤立した貧困な国になっていく。
二度と南超賤を助けてはならない。
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