https://kotobukibune.at.webry.info/202205/article_16.html
引用ここから
では、両国ともに妥協させる案があるのか。
これについて、地政学者の奥山真司氏は、最近、アメリカの国際政治学者ルトワック氏と話す機会があったそうで、なんでもルトワック氏はプーチン大統領にアドバイスをして、それを受け取って貰ったのだそうです。奥山氏はその具体案について言及はしていないのですけれども、ルトワック氏のツイートを見ていると次のような興味深いものがあります。
私は、この戦争の出口は1つしかないと考えている。ロシア軍がドネツクとルハンスクに撤退し(ソ連の州境と同じ)、双方が解決策として中立国の監督する国民投票を受け入れ、そこで停戦し、すべての戦争制裁が解除されることだ。
(I see only 1 exit from this war : Russian forces fall back into the Donetsk and Luhansk regions (as per USSR oblast boundaries), both sides accept plebiscites supervised by neutral powers as the solution, whereupon cease-fires come into effect, & all war-sanctions are lifted.)
つまり、ロシア軍が旧ソ連の州境界を基準とするドネツク&ルガンスク地域まで撤退した上で、国際社会の監督の下で、国民投票を実施するというものです。ドネツクとルガンスクの帰属あるいは自治を国民投票で決めさせることで双方の顔を立てようということです。
ロシアもウクライナもどちらもこれら地域は自分に帰属すると主張しているのですから、あとは現地の人々に決めさせ、その結果を受け入れよという訳です。
果たして、ルトワック氏がプーチン大統領に提案した内容がこれなのかどうか分かりません。けれども、ルトワック氏本人が出口は1つしかないといっている以上、この案を提示した可能性は高いと思いますし、プーチン大統領がそれを受けたのであれば、この案が一つの軸になるのではないかと思います。
果たして、停戦合意が出来るのかどうか。要注目です。
引用ここまで
死那の場合は、面子が最もたいせつな要素であるが、ロシアについては何が大切な要素なのか私は政治も国際情勢も全く知らない素人なのでよく分からない。
だが、プーチンが面白くない状況では撤退しようにもできないだろう。
ただ、もはや武器の部品や弾丸の補充さえも怪しくなりつつあるロシアにとっては、やはり不満であっても撤退した方が良いことは明白である。
ルトワックさんの提案は、ウクライナに住んでいる親ロシア派住民の考えも重んじることができるし、何よりも民主主義の原則である多数決で決定するのは良いことだろう。
少数派の不満はあるにしろ、全員の希望を叶えるなどということは、どんな場面、どんな機会、どんな立場でも不可能である。
少数派には我慢の代償として何らかの補償をするしかない。
また、多数派が少数派を虐待したり、軽蔑したり、差別したりしないことも保証されなければならない。
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