鋭い構想

https://shinjukuacc.com/20200320-01/

引用ここから

さて、昨日、わが国の金融市場では、再び「トリプル安」(株安、債券安、円安)が生じているようですが、それでも世界最大規模の外貨準備を保有し、自国通貨・円が世界最強クラスのハード・カレンシーである日本は、世界に冠たる金融大国でもあります。

さきほどの図表で確認すると、日本は次のスワップ協定を保持しています。

二国間為替スワップ:豪州、中国、シンガポール

二国間通貨スワップ:インド、タイ、インドネシア、フィリピン、シンガポール

多国間通貨スワップ:中国、香港、韓国、ASEAN10ヵ国

これらのファシリティはいずれも金額に上限が設けられており、また、通貨スワップについては、金額上限の一定割合を超えて相手国がドルなどを引き出す際には、国際通貨基金(IMF)が介入してくる、という条件が付されています。

このため、無節操に日本から通貨が引き出されるという心配はさほどしなくて良いと思うのですが、ただ、アジア諸国にとっては日本とのスワップが存在することは強い安心材料でしょう。

中略

ただし、日本を「アジアにおけるスワップのハブ」と捉えるならば、あくまでも個人的な感想ですが、これには

日台通貨スワップ(日本と台湾)

日港為替スワップ(日本と香港)

日・NZ為替スワップ(日本とニュージーランド)

などが存在していても良いかもしれない、と思うようになりました。

このうち台湾との通貨スワップは、事実上の自由・民主主義「国」である台湾が日本と基本的価値や戦略的利益を共有し得る相手国であるという事情を踏まえ、金融の世界にまで協力関係を深めるという意義があります。

一方でアジアの金融センターである香港との為替スワップは、「香港を助けるため」というよりは、どちらかといえば「本邦金融機関などが香港ドルの調達に苦慮したときに備えるもの」であり、2018年秋に締結した日中為替スワップと性格的には似ています。

中略

さて、最後に「日露通貨スワップ」の可能性についても考えておきましょう。

ロシアは日本の固有の領土である北方領土をいまだに不法占拠している無法国家であり、また、さまざまな国際的なルールを踏みにじる国でもあります。そんな不届きな国との通貨スワップなど、本来ならばとんでもない話です。

ただ、外交の世界においては、ときとして「相手国の弱みに付け込んで外交交渉を有利に運ぶ」という智慧も必要であり、これは通貨スワップについても同じことがいえます。つまり、ロシアの「弱みに付け込むスワップ」が考えられるのではないか、ということです。

現在、ロシアはウクライナ問題を巡り、西側諸国の経済制裁に苦しんでいるのに加え、昨今の原油安により経済はかなり苦境にあると聞きます。日本がロシアとの間での通貨スワップ協定は、北方領土問題の解決、すなわち

少なくとも北方四島をすべて日本に引き渡す

千島列島や南樺太が潜在的に日本に帰属することを認める

などの交渉材料に使える可能性があります。

その意味で、日露通貨スワップは「3ヵ月更新」など更新頻度を非常に短く設定したうえで、最初は限度額も低くしたうえで、北方領土問題の進展に応じて限度額を増やすか、スワップを打ち切るか、をチラつかせる、という使い方ができるのではないでしょうか。

引用ここまで

米国が南超賤と締結したのは「為替スワップ」である。これは、通貨A(例:円)を担保に入れて通貨B(例:ドル)を借り、一定期間後に通貨Bを返すような為替取引のことだ。つまり、為替スワップでは南超賤は米国からドルを借りられるが、一定期間で再び米ドルを返さねばならない。借り入れ時点よりもウォンが下落していれば、借りた額の米ドルを返済するには借りた時点のウォンよりも多くのウォンを用意しなければならない。つまり、今の南超賤のような下落傾向の通貨には、あまりメリットがない。

一方、通貨スワップは取引当事者が異なる通貨の資金を相互に交換(スワップ)する取引をさす。

例えば現在、1USドル = 100円であるとする。ある日本企業A社が1億ドルを必要としているが、米国でドルを借り入れると外国企業扱いされ、金利は5%である。同様に、100億円の日本円が必要なアメリカ企業のB社がある。日本で円を借り入れると外国企業扱いされ、金利が5%である。そこでA社とB社はC銀行の仲介で、以下の取引を行う。

日本のA社は日本国内で、期間を定め、国内金利の2%で100億円を調達する。同様に米国のB社は、アメリカの安い国内金利で1億ドルを調達する。

A社は、C銀行のB社口座に100億円を入金し、B社は、C銀行のA社口座に1億ドルを入金する。これでA社とB社は、割安な国内金利でそれぞれ必要な外貨を調達できた。

契約終了時点には、A社とB社はふたたび資金を交換し、借り入れた先に返済する。

まあ、そこの処を深く理解せずにホルホルして喜んでいるのが超賤人である。




孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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