事態の推移を見守れ

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/10271601/?all=1&page=4

引用ここから

鈴置:「韓国軍はクーデターで文在寅(ムン・ジェイン)政権を倒すのか」――。こんな質問をあちこちから受けています。

 デイリー新潮の「文在寅が国連で『同盟破棄』を匂わせ 激怒した米政府は『最後通牒』を突きつける」で紹介したように、米国の安保専門家、G・ニューシャム(Grant Newsham)退役海兵隊大佐が9月24日、『Center for Security Policy』に「Fraud in South Korea’s April 2020 Elections」という論文を書いたからです。

 ニューシャム大佐はクーデターなどとは一言も書いていません。しかし、「文在寅政権は離米従中政権」と断じたうえ、与党が勝った2020年4月の国会議員選挙に関し「不正選挙の疑いがある」と指摘したのです。

 ニューシャム大佐は知る人ぞ知る、ペンタゴン(国防総省)を背に北東アジアの安全保障を論じる専門家。ことに、トランプ(Donald Trump)政権下ではホワイトハウスに極めて近い人と見られています。

中略

鈴置: 10月21日、中国は突然に韓国の国防相を招待しました。聯合ニュースの「韓中の国防相が電話会談 協力継続で一致」(10月21日、日本語版)によると、中国側の要請で実施した電話協議で魏鳳和・国防相は徐旭(ソ・ウク)国防部長官に訪中を呼びかけたのです。

 THAAD配備問題もあって、韓国の国防相の訪中は2011年7月以降、途絶えていました。そこに、この唐突な訪中要請。米韓関係の改善に歯止めをかけるのが中国の狙いでしょう。

 韓国軍が文在寅政権をどう見ているのかも、国防相に直接に会って探りたいところです。軍はひと昔前は完全な親米でしたからね。

――韓国軍がクーデターを起こしたら、中国とすれば元も子もなくなりますね。

鈴置:そうとは限りません。軍が親米クーデターを起こしても、反中にはなりません。むしろ「親米で従中」政権が誕生する可能性が大きい。

 韓国軍だって、米国だけを頼りにするよりは、中国も後ろ盾にした方がいい。軍が本当の敵と考える北朝鮮と対するのにも、それは不可欠です。

 それに軍人も韓国人。従中のDNAは持っているのです。韓国軍がクーデターを起こすというなら、中国はそのスポンサーになる手があります。

「李氏朝鮮」のデジャブ

――クーデター政権が中国側に寝返るとは!

鈴置:歴史的に前例があります。李氏朝鮮を建てた李成桂(イ・ソンゲ)は、その前の王朝、高麗の武将でした。おりしも中国大陸は元明交代期。新たに興った明は高麗に領土の割譲を要求。怒った高麗王は李成桂を明との戦いに送り出しました。

 李成桂は現在の中朝国境である鴨緑江まで進軍しましたが、勝ち目がないと悟ると軍を翻し、高麗王朝を倒したのです。1388年のことでした。軍事クーデターに成功したのです。

 明は李成桂に「朝鮮」という国号を名乗るよう、申し渡しました。冊封体制に組み込んだわけです。李成桂がクーデターを敢行した際、明に了解を取り付けていたことを示す資料はないようです。が、地政学的に見て、政権奪取後に明に仕えるのは自明のことでした。

 今後、朝鮮半島や中国大陸で何が起きるかは予測がつきません。盤石と信じていた国際政治の地殻構造がひっくり返ってしまうことも覚悟すべきと思います。

 ニューシャム大佐の言葉を借りれば、日本人も「こうなるとは思ってもいなかった」と驚き慌ててはならないのです。

引用ここまで

現在の状況では、できるだけ世界のどこの国からも少し距離を置いて事態の推移を見守ることが最も大切であると思う。

1 米国のトランプ再選ならすぐに再接近を計り、日米同盟と価値観の共有を再確認する事が必要だ。バイデンが選出されれば、米国の対中政策の発表を待ってから動くことになるだろう。

2 死那狂惨党に対しては、米国の動きを待ってから、用心深く進めねばならない。ただし、死那狂惨党とは価値観を共有できないので、サプライ・チェーンの分散化はどんどん行進しなくてはならない。

3 対ロシアは、従来通りでよい。ロシアは信用できない相手なので、急がず慌てずの態度で交渉を進めれば良い。

4 北超賤に関しては、超賤総連をもっと追い詰める手立てを考えるべきである。そして、日本人拉致問題を解決できるように金正恩を交渉の場に引きずり込む事を画策する必要がある。

5 えっ、どこかの国を忘れていないかとお尋ねか。ああ、南超賤のことか。あそこは、このまま無視し続ければ良い。そのうちに、暴発するだろうから、暴発した時点で金融制裁をかければ良い。鶏をひねり殺す寄りも簡単に死ぬだろう。


孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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