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引用ここから
『中央日報』(4月11日付)は、「文正仁氏『韓国が米国側に立てば韓半島平和の担保は難しい』」と題する記事を掲載した。
中略
朝鮮戦争が、なぜ起こったかを考えれば理解できるだろう。当時の米国は、韓国防衛に関心を持っていなかった。北朝鮮・ソ連・中国は、この間隙を突いて38度線を越えて侵攻した。こういう歴史的事実を考えれば、米国が韓国に対して無関心であることは悲劇を生む原因になる。韓国が、米国と同盟を結んでいるから、その後の侵攻を食止めていると考えるべきだ。現に、北朝鮮は核開発を活発に行なっている。侵攻の機会を狙っているのだ。
北朝鮮の後ろには中国が控えている。北朝鮮は現在、中国の「傀儡政権」化しつつある。この中朝が軍事的に一体化して、韓国に対抗していることを見落としては危険である。中朝が緊密化すれば、米韓が一体化して防衛力を固め対応することは当然である。この現実的対抗を忘れた韓国の「バランス外交」は、朝鮮戦争以前の状況へ戻せという暴論に過ぎない。
中略
文・前大統領特別補佐官は、中国の海洋進出について全く言及していない。中国が、南シナ海へ侵攻する権利はないのだ。また、尖閣諸島の領海を侵犯する国際法的な正統性もゼロである。こういう中国の横車を棚に上げて、米国が中国の行動を糺すことを問題視する一方的な議論は成立しない。南シナ海と東シナ海で国際法無視の行動する中国は、いずれ朝鮮半島でも侵攻に出る可能性があろう。韓国が、アジア全般における地政学的リスクを忘れた振舞は、危機を自ら招くことになるのだ。
(3)「文理事長は、現在の日本の外交について「リーダーシップを十分に発揮できずにいる」とし「受動的であり、過度に米国に依存している」と評価した。かつて大平正芳首相が主張した「環太平洋連帯構想」がアジア太平洋経済協力会議(APEC)につながるなど日本が国際社会の「アジェンダセッティング(議題設定)」を主導してきたが、現在はそうでないという指摘だ。また、「日本の過度な米国寄りは米中新冷戦の固定化をもたらす」とし「この場合、韓日ともに安全保障の面で負担が増え、経済的にも損失が大きい」と話した。したがって「新冷戦になるのを防ぐために韓日が協力しなければいけない」と強調した」
文氏の主張では、日本も米国から距離を置けと主張している。一方で、中国については一切言及していない。これは、アジアの盟主として中国を担ぎ出そうという魂胆に違いない。専制主義の中国が、アジアの支配権を握ったらどうなるか。文氏には、現実世界に目をやった建設的な平和論を聞かせて欲しいのである。カントほどでもなくても、「学究の徒」であった文氏には、それを提示する義務があるはずだ。
引用ここまで
非常に優れた論評を書く韓国人に、バンダービルドさんがいる。
この人は、少数派であるけれど、韓国のことを憂慮して以下のような文章を書いた。
少し長めであり、私も何度も引用した文章だが、このような優れた観点から韓国を論じた文章はあまり見ないので、全文引用する。
普通は、私は韓国とは書かずに、南超賤としか書かない。
だが、私はバンダービルド氏を尊敬しているので、韓国と書いた。
引用ここから
亡国の慕華・慕北思想にやつれていく21世紀の大韓民国
バンダービルド
「慕華思想」というのは、つまり「小中華思想」「中国事大」である。
世界の中心は中国であり、中国から離れれば離れるほど野蛮人という思想である。
東北アジアにあてはめると、<朝鮮(韓国)は中国に近いので野蛮人ではないが、日本は中国から遠く離れているので野蛮人である」という考え方である。
慕華思想は、朝鮮時代、一貫(開始〜終了)して韓半島の土地を時代の流れから落伍した不毛(未開国)に転落させる決定的原因となった。
19世紀末、「互いに同盟を結んで外勢(清、ロシア)に共同対応しよう」という日本側の提案を、朝鮮が徹底的に無視したのは、このような慕華思想(「日本は野蛮人!」)が大きく作用していた。
当時日本の提案を真剣に受け止めていれば、歴史は変わっていたはずだ。
韓半島の土地を退化へと導いた慕華思想(朱子学)のせいで、韓半島民は長期間塗炭の苦しみの状況に陥った。
こういった悲惨な状態から解放されたのは、残念ながら他力によってだった。
20世紀初頭(1910年)、「事実に沿い是を求める精神」に透徹した日本によって資本主義と市場経済が韓半島に本格導入され、何世紀も朝鮮半島を支配していた慕華思想が初めて退けられた。
以後、「事実に沿って是を求める精神」に透徹した朴正熙のような賢いリーダーが出現し、韓国は発展(漢江の奇跡など)を繰り返し、最終的に「成功した国家」の隊列に堂々と上がった。
しかし残念ながら、「事実に沿い是を求める精神」に立脚した発展は、厳密に計算して、1990年初めに事実上終焉を告げた。
慕華思想(朱子学)にやつれていたが、20世紀初頭に「事実に沿い是を求める精神」が出現して発展を続けてきたが、しばらく光り輝いただけだった(20世紀初〜末)。
一世紀も経たずして、20世紀後半から、再び「名分論」と「観念論」を追求する朱子学的な流れが韓国を支配し始めた。
正確にいうと、金泳三政権時、全国家次元で中国と心を合わせ、本格的に日本を排斥し始めたのがその出発点だった。
つまり金泳三政権は、韓国の地に慕華思想を本格的に再生させる決定的な役割を果たしたと見ることができる。
例えば金泳三政権の「歴史を正す」というのは、名分論とイデオロギーを追求する代表的なパフォーマンスだった。
これは朱子学的な姿である。
以降、韓国の日本排斥(反日)はますます深刻化し、今日韓国の反日は、事実上「慕華思想」の表出(「韓国は野蛮人ではないが、日本は深刻な野蛮人!」)だと解釈してこそ正確である。
これは反日の原因の根源的な分析といえる。
日本の教科書、独島、慰安婦、徴用などの問題を起こす日本のせいで韓国が反日をするようになったと考えがちだが、実際にはその正反対だ。
慕華思想の表出の欲求がよみがえった韓国人たちにとって、切実に必要だったのが「口実」(言い訳)だったのだ。
そこに日本の教科書、独島、慰安婦、徴用などの問題などが登場したというだけだ。
このような口実(教科書、慰安婦、徴用など反日問題)は韓国人にとって必要なものであり、絶対に簡単に消してはならないのである。
慕華思想を継続していきたいという今日の韓国人の本能(潜在意識)は、せっかく得られた反日の材料の消滅を許すはずがない。
日本の謝罪と補償が何度もあったにもかかわらず、反日問題が解消されるどころか、非常識的に二番煎じ三番煎じ式で無限に繰り返されるのは何故か?
まさにここに理由がある。
韓国人は反日の材料を握り締めておきたいのだ。
最近の旭日旗騒動も同じ脈絡である。
しばらく前までは韓国で正式に問題視されていなかった「合法の日本軍艦旗」がいきなり問題視されはじめたのは、韓国の地で慕華思想がますますひどくなっていることをよく示す事例である。
ますます首をもたげる韓国の慕華思想は、中国の代わりに戦う性格(「走狗」)が濃い。
「旭日旗騒動」と「靖国騒動」は、韓国人が中国に代わって戦う側面が強いケースに該当する。
一言でいうと今日の韓国の反日は、一見すると過去の慕華思想(朱子学、中国事大)とは何の関係もないように見えるが、実際には21世紀版の慕華思想(朱子学)の表出である。
21世紀版慕華思想の跋扈自体も問題だが、ここに「慕北思想」まで加勢したのがさらに大きな問題である。
6・25など無数の悲劇を招いた金日成一族の誤った信念(主体思想)に陥る韓国人が、今日の韓国の地に大量にいる。
結論として、今日の韓国の地は、愛国でもするかのように、非常識な反日にぶら下がる前近代的な「慕華思想」がますます猛威を振るう中、時代錯誤な慕北思想(主体思想崇拝)まで加勢して猛威を振るっていると診断することができる。
21世紀の今日、大韓民国は、表面上は問題ないように見えるが、慕華思想と慕北思想にやつれて亡国に向かって走る前近代(時代錯誤)「退行国家」になっているところである。
しつこい悪性のDNA(慕華思想、中国事大)と、思想(慕北思想、主体思想崇拝)を速やかに除去しなければ、大韓民国は近いうちに19世紀の過去の野蛮なレベルへと事実上転落するのは時間の問題になる。
もし本当にそうなれば、「二度滅びた国」という不名誉な記録まで立てる恥ずかしい国になるだろう。
引用ここまで
文正仁という人物は、ここに引用した慕華・慕北思想の持ち主であり、南超賤を二度目の破滅に追いやる人物の一人であることは間違いない。
文在寅政権にはこのような人物がたくさんいるのであろう。
南超賤が滅亡しようと、どうなろうと日本が関知するところではない。
ただし、38度線は対馬まで下がってくるという覚悟は必要だ。
死那狂惨党は、米国やロシアとの有事に備えて、北超賤を緩衝地帯にしておきたいが、北超賤自体が体力をなくしていて、死那の完全支配も近いだろう。
そうなると、超賤半島自体が死那の支配下に置かれることになる。
死那が支配すれば軍港が沢山出来て、年がら年中死那は日本に脅しを掛けてくるだろう。
しかし、心配はいらない。
機雷を多数至る所に敷設すればよいのである。
元々大陸国家であり、海洋国家ではない死那には機雷を掃討する力などない。
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