行く末

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引用ここから

ベトナムは中国と隣接しているが、その歴史は中国との闘争史であった。韓国とベトナムは中国に対して、従属(韓国)と反骨(ベトナム)の全く異なる歴史を持っている。北欧とロシアの歴史も闘争の歴史である。北欧とロシアは、価値観が異なっているのだ。北欧は、決してロシアに同調することがなかった。

韓国は、中国と政治体制=価値観が異なっていても、心底深いところで繋がっているに違いない。中国からどれだけ圧迫されても、韓国は付いていくからおかしいのだ。中国へは反骨心がない反面、日本へは狂犬のように飛びかかってくる。この違いは何か。

『日本経済新聞 電子版』(4月29日付)は、「韓国は中国と対立できず」と題する記事を掲載した。筆者は、李鍾奭(イ・ジョンソク)韓国元統一相である。

(1)「日米首脳会談の共同声明は、中国の核心的利益である台湾海峡や香港に触れた。中国を圧迫する米国の政策に賛同した日本は、冒険的な選択に踏み込んだ印象だ。日本は日米同盟を基盤とする外交で東アジアの安定を率いている。一方で経済の側面で中国との協力が不可欠だ。日米の共同声明が、東アジアに対立の秩序をもたらさないか懸念している。5月に韓米首脳会談があるが、韓国は日本より慎重にならざるをえない」

韓国は、台湾海峡や香港を中国の核心的利益として恐れている。台湾が、中国の独裁下に入っても容認する立場を、図らずも言ったに等しいことだ。先ず、この点で韓国は西側の自由と民主主義の価値観に心から同調していないことを暴露している。これでは、中国の「脅し」に簡単に屈するはずだ。ベトナムや北欧に見られる「抵抗の魂」が存在しない。

豪州は、輸出依存度トップの中国に対して、敢然とその不条理な制裁に戦いを挑んでいる。韓国の言分では、「金のためなら心を売る」と言っているに等しいこと。中国の行動に対して、韓国は何らの疑念も抵抗心も示さないのである。

中略

(3)「日米の共同声明は、半導体などサプライチェーン(供給網)を巡る協力も打ち出した。韓国には「安米経中」という言葉がある。安保は米国、経済は中国とそれぞれ協力するという意味だが、現実的には切り離せない。歴史を顧みれば戦争は古今東西、経済的利益を守ったり奪い合ったりする争いだった。経済的利益が集中するところは安保的な利害も生じる。中国と経済の安定を保つには一定の安保協力も必要になる」

米ソの冷戦は、植民地戦争という経済的利益の分捕り合戦が動機でなかった。思想上の争いである。米中の「冷戦」は、中国による米国覇権への挑戦である。専制主義が、民主主義へ争いを挑んでいる構図である。米中が、経済的利益を争っているのではない。

中略

(4)「日本が中国と対立する道を選べば、経済への影響は小さくない。韓国は国内総生産(GDP)の4割を輸出に頼る。貿易の4分の1を中国が占めており、打撃はさらに大きくなる。日米にオーストラリアとインドを加えた4カ国(クアッド)の枠組みに、韓国の参加を促す声がある。中国をけん制したいインドはクアッドに加わったが積極的といえない。インドでさえそうなのに、中国との協力が必要な韓国が加わるのは簡単でない。バイデン米政権は韓国にクアッド参加を一度も求めていない」

米国が、TPP(環太平洋経済連携協定)に復帰すれば、中国の対米輸出による経済的利益は大幅ダウンである。韓国の対中輸出もこれに見合って激減する。韓国の対中輸出は、最終的に中国の対米輸出になっているのだ。中国が、TPPによって米国市場へのアクセスを遮断されれば、韓国の対中輸出は一瞬にして吹き飛ぶ。こういう循環構造になっていることを冷静に理解することだ。

米国が、韓国へ「クアッド」参加を求めていないというのは大嘘である。中国の手前、そう言って取り繕っているだけである。この大嘘が、米国から不信を買っている理由である。

引用ここまで

南超賤が如何に言い繕おうとしても、価値観を大切にしないことには始まらないのだが、文在寅にとっては親中・従北の姿勢を崩す気持ちはないようだ。

西側諸国に取って大事な価値とは、民主主義、人権、法による支配、自由などである。

死那狂惨党や北超賤にとっては、独裁体制、人権無視、力による支配、統制、監視などが主な価値である。

人権を認めた瞬間、自由を認めた瞬間から独裁体制は崩壊する。

だから、独裁体制の下では人権や自由を絶対に認めるわけにはいかないのである。

文在寅は多数の南超賤の国民が西側諸国と同じ価値観を持っていても、それは無視するだろう。

ただ、南超賤の左派勢力も文在寅の人気ががた落ちしている現在、いきなり死那狂惨党と手を握る訳にはいかないだろうから、時間を掛けて死那狂惨党と手を握る可能性が高い。

まあ、南超賤がどうなろうとどうでも良い。

米国も時間を掛けて南超賤を切るつもりだろうし。

孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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