熊のプーさん、焦る。

http://hisayoshi-katsumata-worldview.com/

引用ここから

米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』(9月18日付)は、「米豪が原潜でタッグ、深海での中国の弱み突く」と題する記事を掲載した。

オーストラリアが米国からの技術供与を受けて原子力潜水艦8隻の建造を決めたことで、米国は中国に対する制海権を強化できそうだ。また、インド太平洋における原潜による防衛網の構築を促し、中国の海洋進出に対する抑止力となる可能性がある。

(1)「中国は今年の国防支出が2000億ドル(約22兆円)を超えるなど、近年急速に軍拡を進めており、海軍の規模では米国を抜いた。だが、米国は秘匿性の高い強力な潜水艦を有しており、水面下での優位性を維持している。米国は豪州に技術供与し、防衛関係を深化させることで、自国のアジア艦隊を事実上、増強できることになる。米豪両国は中国を抑止するという目標で一致している」

中国の猛烈な軍拡に対して、米国は豪州への原潜技術供与で対抗する構図を明らかにした。中国の「戦狼外交」がもたらした破綻である。中国は、こうして周辺に敵対国をつくるという自滅の道を進んでいる。愚かという一言であろう。

(2)「オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)の国防戦略・国家安全保障プログラム責任者、マイケル・シューブリッジ氏は「これらは極めて強力な攻撃兵器であるため、インド太平洋における長期的な軍事バランスがリセットされることになる」と指摘する。今回建造が決まった原潜は、他の潜水艦や水上艦を破壊する能力を持ち、豪州にとっては初の攻撃型潜水艦となる。実際に展開できるまでには10年以上を要する見込みだが、とりわけ原子力船など潜水艦の探知・破壊能力という中国の相対的な弱みの1つを脅かすことになる」

豪州の建艦する原潜は攻撃型とされる。米英が、豪州原潜の運用面でも協力するので、米英豪の連合原潜部隊の出現になる。中国にとっての驚きは、一通りでないはず。中国は、これまで豪州へ経済制裁を加えて悦に入っていたが、その何十倍もの「お返し」を受ける身になった。

(3)「米国防総省は昨年、中国の軍事力に関する年次報告書で、中国は海中戦闘能力を進化させているが、「深海での強固な対潜戦闘能力が引き続き欠如している」と指摘していた。中国は昨年、対潜軍事演習に関して異例の公表に踏み切るなど、潜水艦への反撃能力を改善しようとする意図をうかがわせている。米国防総省によると、米中は潜水艦の数ではほぼ肩を並べているが、米国が保有する52隻すべてが原潜であるのに対し、中国の攻撃型潜水艦62隻のうち原潜は7隻にとどまる。残りはディーゼル式攻撃型潜水艦で、ディーゼル式は排ガスの除去やバッテリー充電のために頻繁に海面に浮上する必要がある。原潜は速度でもディーゼル式に勝る」

米国は、保有する海軍力の6割をインド太平洋戦略に向けると発表している。保有原潜52隻の6割は31隻である。これに豪州原潜の8隻が加われば、39隻になる。中国の原潜7隻に対して5倍強の布陣である。圧倒的に米豪の連合原潜部隊が優位に立つ。

中略

インドは、ディーゼル電気攻撃潜水艦およそ15隻保有する。日本が同24隻である。中国にとっては、こうした劣勢挽回でロシアを引入れるであろう。

(5)「潜水艦隊間の幅広いネットワークはインド太平洋における重要な貿易ルートを確実に開かれたものとし、マレーシアとインドネシアの間にあるマラッカ海峡といった航路の要所を守る一助となる。グラム氏は、このような取り決めには、軍事情報や諜報(ちょうほう)の共有に向けて大きく前進することが必要だと話す」

米英豪三ヶ国の「AUKUS」(オーカス)と、日米豪印4ヶ国の「クアッド」が戦力を糾合すれば、中国は簡単に開戦の決断を付けにくくなろう。戦争抑止効果は、かなり大きくなるはずだ。

(6)「ホワイトハウスによると、クワッドの4カ国首脳は9月24日、ワシントンで対面会談を行い、自由で開かれたインド太平洋の促進に向けた方策を協議する。豪州が潜水艦建造に要する何年もの間に、中国の軍事能力が向上するとの警告も専門家からは出ている。また豪州は潜水艦8隻が見込まれているが、一度に展開できるのは2~3隻となる公算が大きいという。しかしながら、地域の軍事バランスにおいては、なお重要性が高いと考えられている。豪有力シンクタンク、ローウィー研究所の国際安全保障プラグラム責任者、サム・ロッゲビーン氏は、「これはいかなる敵国にとっても重大な戦略的重みを持つ、大きな戦力となるだろう」と述べる」

豪州の原潜が、一時に8隻全て揃うことはなくても、共同防衛への方向性が定まったという意味で、中国にとって重圧になるはずである。中国は、香港へ強引に「国家安全維持法」を導入し、「一国二制度」を破棄した跳ね返りが、こういう形で襲って来ている。習近平氏は、ここまで読めなかったであろう。全ては、身から出た錆である。

引用ここまで

習近平の焦りが手に取るように分かる記事だ。

肉まんのくせに狼を気取って、「俺は良いんだぜ」とばかりに格好を付けていたが、物の見事に返り討ちに遭う羽目に陥った。

鄧小平の言うように、韜光養晦(能ある鷹は爪を隠す)路線をとっていれば、あと20年も経たないうちに、死那は世界の覇権を握ったのも知れない。

しかし、死那狂惨党は一党独裁の上に、習近平が独裁が好きで、中華思想に塗れている。

中華思想には、共存共栄という考えがない。

朱子学で汚染されているから、上か下かという家系でしか物事を考えられない。

対等という考えができないので、最後に残った大ボスが全てを独占するまで戦う。

だから、死那狂惨党内部の闘争は常に激しい。

死那一国の中でそれをやるのであれば、いずれの国もそれには関知しないだろう。

しかし、南シナ海とか、マラッカ海峡を独占して使おうという愚かなことを考えるから、全ての国と対立を生む。

死那狂惨党は「競争」などしない。

彼らにあるのは「闘争」のみだ。

つまり、一定の規則や法律の下で、お互いの技術や発想を磨き合い、切磋琢磨し合って、競争した結果、みんなが幸福になるという世界観は死那狂惨党にはない。

あるのは、力ずくで奪い合い、相手を倒して、全てのものを独占するという、なんとも愚劣で時代遅れのおぞましい世界観だけしかない。

それが死那狂惨党が今後も発展しない理由の一つだ。

中華思想から抜け出さない限りは、他国との共存共栄はない。

そんな日がいつか来るだろうか。

まあ、習近平は鎖国に向かっているようなので、目出度いことだ。

南シナ海やマラッカ海峡のことは忘れて、死那の空気汚染、水質汚染、土壌汚染に努めた方がいい。






孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

0コメント

  • 1000 / 1000