テーパリング

https://shinjukuacc.com/20211004-02/

引用ここから

従来、日本は日米関係を最も重要としつつも、外交面では「近隣国重視」、防衛面では「日米韓3ヵ国連携」に重きを置いていました。

しかし、麻生総理が提唱した「自由と繁栄の弧」、それを安倍総理が具体化し、菅総理が実行に移した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」という考え方が、まさに外交・防衛両面において、日本の基軸に変わったのです。

しかも、菅総理は先月末、自身の辞任に先立ち、ジョー・バイデン米大統領の招きに応じて米国を訪れ、史上初の日米豪印「クアッド」首脳会談に参加してきました。

これについては『近隣国重視から価値重視へ:菅総理が日本外交を変えた』でも指摘したとおり、いわば、菅総理が「日本は世界に冠たる自由・民主主義国だ」と国際社会で宣言してきたようなものであり、対中牽制という意味だけでなく、のちの政権に対しても、価値外交を覆すことを困難にするという意味があります。

日韓慰安婦合意が岸田「首相」の行動を縛る

それだけではありません。

韓国は日本に対して現在、自称元徴用工問題・自称元慰安婦問題を筆頭に、「国際法・条約・約束を破る」という、正直、近代国家としてはあるまじき不法行為を仕掛けてきています。

ことに、岸田「首相」自身が安倍政権下で外相を務め、朴槿恵(ぼく・きんけい)政権当時の尹炳世(いん・へいせい)外交部長官とのあいだで2015年12月28日、いわゆる「日韓慰安婦合意」を取り交わしてきたことは、岸田「首相」が韓国に対する原理原則を逸脱した譲歩をすることを不可能にしました。

『現実世界に都合の良い「りせっとぼたん」はありません』でも指摘したとおり、安倍総理は岸田氏を「慰安婦合意」の当事者にすることで、(あくまでも結果論かもしれませんが)「韓国の約束破り」の洗礼を岸田氏に浴びさせた格好となったのです。

中略

「岸田首相」が本日実現するというタイミングなので、もう申し上げてしまって良いと思います。

個人的には「日本が原理原則から逸脱した譲歩をしなければならないような外交関係」というものは破綻しても仕方がないと思いますし、むしろ破綻することを恐れて原理原則を譲歩する方が、国としてのリスクだとすら考えているのです。

だからこそ日韓関係の「テーパリング」が必要だ

ただ、それと同時に、形式上は依然として「日米韓3ヵ国連携」という枠組みが残っている現実もありますし、韓国は日本にとって、第3位(あるいは第4位)の貿易相手国でもあり続けています(『台湾が3番目の貿易相手国に浮上しつつあることの意味』等参照)。

いますぐ無秩序な日韓関係の破綻が生じることは、好ましくありません。

もちろん、上記①が実現しない限りは、韓国による国際法違反の状態が続きますが、やはり、「日韓関係が破綻しても何とかなる」というレベルになるまで、日本は国を挙げて、経済、外交、防衛などの面で、韓国との関係の重要性を徐々に減らしていく努力が必要です。

あるいは『三菱重工差押で逆ギレの韓国政府と日韓テーパリング論』でも指摘しましたが、政府間の協議、民間分野における貿易や投資などの交流が徐々に停止し、少しずつ日本にとっての韓国の重要性が低下する、というシナリオが、最も現実的ではないかと思う次第です。

その意味では、「この合意すら守れないならば、日韓関係は維持できない」という最低ラインでもあった日韓慰安婦合意を、韓国があっけなく破ったことは、日本社会が一丸となって「日韓関係テーパリング」に取り組む奇貨でもあります。

中略

さて、もうすぐ衆院選が行われますが、日韓関係という観点から個人的に注目しているのは、自民党岸田派の林芳正氏(先日、参議院議員を辞職)が山口3区から衆院選に「鞍替え出馬」する、という話題です(『二階派が自民党の膿?河村建夫氏の落選に期待する理由』等参照)。

山口3区といえば、日韓議連の河村建夫幹事長の地元でもあります。

今回、山口3区は保守分裂選挙となるようですが、すでに山口県議会の自民党所属県議、地元の市長らの支持を取りまとめた林氏の優勢が伝えられており、韓国に対する「最大の理解者」(?)がひとり、国会から姿を消すのであれば、また一歩、日韓テーパリングに近づきそうです。

引用ここまで

金融用語としては、テーパリングとは量的金融緩和政策を段階的に縮小させていくことを指す。

元来の意味は、テーパリング(Tapering)とは「先細り」や「次第に先が細くなっていくこと」を意味する。

つまり、日韓関係では際限のない関係希薄化を指す。

これは、日本人が本当に望むところである。

国際関係でどうしても付き合わなければならない場面はあっても、普段は全く行き来しないで済む関係になるのが、日韓関係としては最高の関係である。

米国や英国のように価値観を共有できる相手とは極力頻繁に話し合いをして、意見をすり合われるが、南超賤とは普段は全く行き来がなく、必要なときにだけ話し合うというのが理想的だ。

それは、価値観を共有できないからだ。

朱子学の毒に犯された死那や南北超賤とは、できるだけ距離を置いておくことが大切である。

なぜなら、彼らは規則に基づいて切磋琢磨し合う競争はしないが、相手を倒そうとする闘争をする。

死那や南北超賤のヨウナ愚劣きわまりない国家と付き合うのは損であるので、必要最低限の付き合いにすれば良い。

そう、まさしくテーパリングが必然なのである。




孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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