夢幻に過ぎない


https://ameblo.jp/katsumatahisayoshi/entry-12308615196.html

引用ここから

 2010年に実施された最新の国勢調査では、労働人口の76%は高校に行っていなかった。2010年に地方の労働人口で高校に通ったことがあるのはわずか8%にすぎない。このデータは、次に示すアジア開発銀行の調査結果と近似している。

 アジア開発銀行の調査(2015年)による中国における中学、高校、大学に関するデータを示したい。単位は%。

      入学率       卒業率  

    都会  地方    都会   地方

中学  100  88     100    70

高校  63   6      63     3

大学  54   2  

 このデータによると、地方の中学校入学と卒業のそれぞれの比率は、都会に比べて格段に見劣りしている。地方では、義務教育ですら全員が入学や卒業をしていないのだ。高校では、地方の入学率が6%、卒業は3%である。戦前日本の旧制中等学校(現・高校)以下のレベルであろう。この教育水準で、労働力を高付加価値産業にシフトさせたいとする政府の計画は、高望みというほかない。現状の教育水準を無視した「おとぎ話」に聞こえるのだ。中国政府は、この目を覆う事実を産み出したのだ。

中国教育省のデータによると、2015年に中学を卒業した生徒は94.1%、高校を卒業した生徒は92.5%としている。これは、前記のアジア開発銀行調査(2015年)と比べて、大幅に「下駄」をはかせてデタラメ数字である。つまり、実際の高校卒業率は都市が63%、地方はたったの3%に過ぎない。この状態で、高付加価値産業へ転換することは不可能なのだ。

中略

 中国政府は、領土拡張という「普遍帝国」固有のビヘイビアを先行させている。具体的には軍備の拡充である。その結果、内政面が二の次である。教育は内政の柱だが、それすら以上に見るごとく、都市部はともかくとして人口の半分を占める農村部は、「これが同じ中国の出来事か」と目を疑う荒廃した実態をさらしている。

 なぜ、農村部の教育水準が低いのか。記事では、次の点を上げている。

① 居住地を制限する中国の制度

② 家族を養うための早期就労

③ 地方医療への不十分な投資

 以下で、若干のコメントを付したい。

① 農民戸籍を都市戸籍と差別するという制度的な欠陥である。過去の高度経済成長時にも、この戸籍上の矛盾は解決できなかった。革命でも起こり、共産党政権が崩壊しない限り、戸籍の一本化は不可能であろう。農民戸籍者は、出生地によって永遠に差別される点では、「第二の人種差別」である。これが、社会主義の実態だ。

② 中国全土に一律の社会保障制度が実施されず、農村分は都市部に比べて不利な扱いを受けている。本来ならば、義務教育を受けている年齢でも家族を養うために学業を放棄して働かざるを得ない境遇に陥っている。義務教育でも学費がかかると現実が、学業を放棄させる理由だ。

③ 家族が一人でも罹病すると、法外な医療費が必要である。医師は、治療の前に現金の有無を家族に問いただすという「医は算術」の世界だ。中国の訪日観光客が大量の「家庭薬」を購入するのは、中国の医師にかからなくて済むようにする「自衛策」である。

 中国農村部は、戦前日本の農村よりもさらに厳しい生活を送っていると考えるべきだろう。連続TVドラマになった「おしん」の幼少期の世界が、今の中国農村部の生活として営まれているのだ。この中国が、南シナ海の他国領土を奪って埋め立てている。戦前の日本も、軍部が政府の意向を無視し、勝手に満州(中国東北部)へ進駐して国際問題に発展した。挙げ句の果てに、国際連盟を脱退して太平洋戦争開戦への道をひた走って自滅した。

 中国も、国内の矛盾を解決できず、国民の不満を戦争という形で逸らす危険性が付きまとうのだ。軍事独裁国家の中国は、戦前日本のそれと酷似している。中国は、すでに経済面での失敗(バブル経済)で、日本の失敗を踏襲した。もう一つ、戦前の軍事独裁下にあった日本の失敗を、これから犯す懸念が大きいのだ。日本は、安保面で厳重警戒態勢を余儀なくされるであろう。

引用ここまで

 華夷序列に基づく古代死那帝国を作り上げ、絶対に勝てない小国日本を跪かせたい死那狂惨党の夢は幻に終わる。大半、いや殆どが中卒でしかない学歴では、創造力の育成など夢のまた夢である。創造力も基礎技術もない死那人は、もう技術の窃盗や模倣が許されない。米国がスーパー301条調査すると言い出したからだ。

 低賃金でまかなえる豊富な労働力は既に死那にはない。残っているのは高賃金の良質ではない労働力だけである。

 東シナ海の尖閣に多数の漁船を繰り出し、南シナ海では人工島を作った。しかし、今後は不動産バブルの後処理がいつかは始まり、外貨準備高も3兆ドルを確保できなくなる。人民元の大暴落とハイパーインフレで死那は大混乱になる。その時、すべての悪材料が習近平にのしかかる。それが今年なのか、来年なのかはだれも知らないが。

孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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