https://www.dailyshincho.jp/article/2022/01281200/?all=1&page=4
引用ここから
鈴置:北朝鮮との関係だけではありません。唯一の同盟国である米国との関係も完全におかしくなりました。2022年に入り北朝鮮がミサイルを毎週のように撃っている。それなのに、米韓の外相は電話協議を一切していません。過去にこんなことはなかった。
緊密に連絡を取る日米外相とは対照的です。米国にとって、対北制裁解除ばかり唱える韓国は「北朝鮮の使い走り」にしか見えない。韓国と協議しても何の対北牽制にならないと判断したのでしょう。
韓国は米国から「中国の使い走り」とも見なされています。1月21日、日米首脳が電話で協議し、2022年の晩春にバイデン大統領が訪日、「Quad(クアッド)」の対面での首脳会議を開くことで合意しました。
Quadは対中包囲を念頭に置いた日米豪印の4カ国の枠組みで、中国に気兼ねする韓国はQuadに入らなかったのです。少し前まで、米国は「日米韓」を土台にアジアの安全保障の枠組みを作っていたのを考えると、隔世の感があります。
中略
――3月の大統領選挙で保守が政権を取れば米韓同盟は修復しますか。
鈴置:保守政権になっても米韓同盟修復は難しい。保守政党「国民の力」の大統領候補、尹錫悦(ユン・ソルヨル)氏はQuadに関し「傘下のワクチンなどのワーキング・グループに加わりつつ、追って正式な加盟を模索する」との発言に留めています。「参加」と明確に公約すれば、中国から警告を受けるのは確実です。そうなれば票も逃げるでしょう。その程度の覚悟ですから、大統領に当選してもQuadに加わる可能性は低い。
日韓関係も保守政権に戻ったからといって改善に向かうわけではありません。文在寅政権が対日関係を悪化させた要因は2つあります。まず、高まるナショナリズムへの呼応です。21世紀に入ってからの韓国人は「日本、何するものぞ」と考え、「日本よりも上の我が国」を実感したがっています。
それに応えるには日韓慰安婦合意や、日韓国交正常化の際に結んだ日韓基本条約など、日本との約束を踏みにじって見せるのが一番です。保守政権に代わっても、韓国のナショナリズムが収まるわけではありません。何らかの「卑日」材料を国民に提供する必要に迫られます。
「日本との関係が悪化すれば米国との関係が悪くなる」と心配する保守派もいますが、ただでさえ、親日派と非難されてきた保守ですから対日強硬姿勢を完全に転換はできない。
結局、米国に「親米保守政権に戻ったのだから韓日対立の際は韓国側に立ってくれ」と頼み込み、日本に妥協を迫るしかありません。一方、日本の保守の間には「岸田文雄政権は中国と韓国に弱腰」との警戒感が強まっていますから、妥協を引き出すのは安倍晋三政権や菅義偉政権の時より却って難しいかもしれません。
日韓関係が悪化した2つ目の要因は、韓国の従中です。対中包囲網に加われと命じる米国に、韓国人が使いたがるのが「歴史問題の残る日本とは組めない」との言い訳です。
尹錫悦政権になっても対中包囲網に加わる覚悟は固まらない。となると、韓国はこの言い訳を使い続けることになります。そもそも、これを開発したのは左派ではなく、保守中の保守とされた朴槿恵(パク・クネ)政権です。
国の格が上がった
――文在寅政権が韓国の外交を無茶苦茶にしましたね。
鈴置:確たる信念もなく、その場しのぎであっちへフラフラ、こっちへフラフラ。文在寅大統領は中国に行けば、中国と運命を共にすると言ってみせる。米国に行けば米国と共闘するようなことを言う。しかし、米中いずれとの約束も行動に移さない。日本や北朝鮮に対しても食い逃げばかりしている。貰うものは貰って、後は平気で約束を破る。
当然、米国からも中国からも、日本や北朝鮮からも舌先三寸の指導者と見切られて相手にされなくなりました。四面楚歌は自業自得なのです。韓国人が一番気にする「国の格」を完全に貶めました。
引用ここまで
今回は私の意見は書かない。
その代わりに、南超賤の立派な知識人、ただし、この人の意見を聞き入れる超賤人は少ないだろうと思われる少数派の意見を引用する。
以下の通り。
亡国の慕華・慕北思想にやつれていく21世紀の大韓民国
バンダービルド
「慕華思想」というのは、つまり「小中華思想」「中国事大」である。
世界の中心は中国であり、中国から離れれば離れるほど野蛮人という思想である。
東北アジアにあてはめると、<朝鮮(韓国)は中国に近いので野蛮人ではないが、日本は中国から遠く離れているので野蛮人である」という考え方である。
慕華思想は、朝鮮時代、一貫(開始〜終了)して韓半島の土地を時代の流れから落伍した不毛(未開国)に転落させる決定的原因となった。
19世紀末、「互いに同盟を結んで外勢(清、ロシア)に共同対応しよう」という日本側の提案を、朝鮮が徹底的に無視したのは、このような慕華思想(「日本は野蛮人!」)が大きく作用していた。
当時日本の提案を真剣に受け止めていれば、歴史は変わっていたはずだ。
韓半島の土地を退化へと導いた慕華思想(朱子学)のせいで、韓半島民は長期間塗炭の苦しみの状況に陥った。
こういった悲惨な状態から解放されたのは、残念ながら他力によってだった。
20世紀初頭(1910年)、「事実に沿い是を求める精神」に透徹した日本によって資本主義と市場経済が韓半島に本格導入され、何世紀も朝鮮半島を支配していた慕華思想が初めて退けられた。
以後、「事実に沿って是を求める精神」に透徹した朴正熙のような賢いリーダーが出現し、韓国は発展(漢江の奇跡など)を繰り返し、最終的に「成功した国家」の隊列に堂々と上がった。
しかし残念ながら、「事実に沿い是を求める精神」に立脚した発展は、厳密に計算して、1990年初めに事実上終焉を告げた。
慕華思想(朱子学)にやつれていたが、20世紀初頭に「事実に沿い是を求める精神」が出現して発展を続けてきたが、しばらく光り輝いただけだった(20世紀初〜末)。
一世紀も経たずして、20世紀後半から、再び「名分論」と「観念論」を追求する朱子学的な流れが韓国を支配し始めた。
正確にいうと、金泳三政権時、全国家次元で中国と心を合わせ、本格的に日本を排斥し始めたのがその出発点だった。
つまり金泳三政権は、韓国の地に慕華思想を本格的に再生させる決定的な役割を果たしたと見ることができる。
例えば金泳三政権の「歴史を正す」というのは、名分論とイデオロギーを追求する代表的なパフォーマンスだった。
これは朱子学的な姿である。
以降、韓国の日本排斥(反日)はますます深刻化し、今日韓国の反日は、事実上「慕華思想」の表出(「韓国は野蛮人ではないが、日本は深刻な野蛮人!」)だと解釈してこそ正確である。
これは反日の原因の根源的な分析といえる。
日本の教科書、独島、慰安婦、徴用などの問題を起こす日本のせいで韓国が反日をするようになったと考えがちだが、実際にはその正反対だ。
慕華思想の表出の欲求がよみがえった韓国人たちにとって、切実に必要だったのが「口実」(言い訳)だったのだ。
そこに日本の教科書、独島、慰安婦、徴用などの問題などが登場したというだけだ。
このような口実(教科書、慰安婦、徴用など反日問題)は韓国人にとって必要なものであり、絶対に簡単に消してはならないのである。
慕華思想を継続していきたいという今日の韓国人の本能(潜在意識)は、せっかく得られた反日の材料の消滅を許すはずがない。
日本の謝罪と補償が何度もあったにもかかわらず、反日問題が解消されるどころか、非常識的に二番煎じ三番煎じ式で無限に繰り返されるのは何故か?
まさにここに理由がある。
韓国人は反日の材料を握り締めておきたいのだ。
最近の旭日旗騒動も同じ脈絡である。
しばらく前までは韓国で正式に問題視されていなかった「合法の日本軍艦旗」がいきなり問題視されはじめたのは、韓国の地で慕華思想がますますひどくなっていることをよく示す事例である。
ますます首をもたげる韓国の慕華思想は、中国の代わりに戦う性格(「走狗」)が濃い。
「旭日旗騒動」と「靖国騒動」は、韓国人が中国に代わって戦う側面が強いケースに該当する。
一言でいうと今日の韓国の反日は、一見すると過去の慕華思想(朱子学、中国事大)とは何の関係もないように見えるが、実際には21世紀版の慕華思想(朱子学)の表出である。
21世紀版慕華思想の跋扈自体も問題だが、ここに「慕北思想」まで加勢したのがさらに大きな問題である。
6・25など無数の悲劇を招いた金日成一族の誤った信念(主体思想)に陥る韓国人が、今日の韓国の地に大量にいる。
結論として、今日の韓国の地は、愛国でもするかのように、非常識な反日にぶら下がる前近代的な「慕華思想」がますます猛威を振るう中、時代錯誤な慕北思想(主体思想崇拝)まで加勢して猛威を振るっていると診断することができる。
21世紀の今日、大韓民国は、表面上は問題ないように見えるが、慕華思想と慕北思想にやつれて亡国に向かって走る前近代(時代錯誤)「退行国家」になっているところである。
しつこい悪性のDNA(慕華思想、中国事大)と、思想(慕北思想、主体思想崇拝)を速やかに除去しなければ、大韓民国は近いうちに19世紀の過去の野蛮なレベルへと事実上転落するのは時間の問題になる。
もし本当にそうなれば、「二度滅びた国」という不名誉な記録まで立てる恥ずかしい国になるだろう。
引用ソース
https://www.chogabje.com/toron/toron22/view.asp?idx=&id=153859&table=TNTRCGJ&sub_table=TNTR01CGJ&cPage=1
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