夢は夢に過ぎない


死那の未来はタイを見れば分かる。

1 タイの現状

 タイでは、以前から頻繁にデモが起こ来ていたが、その理由を簡潔に言うとことである。

格差が広がるタイにおいて、貧しい農民が支持するタクシンと都市部や支配層(反タクシン)の対立が要因となっている。

 つまり、王室を中心とする既得権益券の恩恵にあずかる都市部の裕福な荘と、貧困に喘ぐ農民達の対立である。

 タクシン・チナワットはチェンマイの有名な家族の出身である。1998年にはタイ愛国党を結成した。

 タイの国民の半数は農民であり、農民の関心を得るために農民の借金の返済を3年間猶予、全ての村に100万バーツ(約300万円)ずつ配分する村落基金、30バーツで診療してもらえる制度も作ることを公約した。

 人気取りの要素を盛り込んだタクシンの政策は、貧困層や人口のおよそ6割を占めると言われる農村部を中心に支持され、選挙ではタクシン派が勝利した。

 2006年9月19日反タクシン派を中心とした軍部は、タクシンがタイを不在にしている間にクーデターを起こした。

 それからタクシン派と反タクシン派に分かれて、武藤層を繰り広げている。

 反タクシン派は、民主市民連合のことであり、黄シャツ隊とか黄服軍団と呼ばれる。

 一方のタクシン派は反独裁民主戦線のことであり、赤シャツ隊とか赤服軍団と呼ばれる。

 タイでは正式な選挙でタクシン派が勝っても、裁判所では無効判決が出たり、軍によるクーデターで首相が退陣する事態になっており、タクシン派は国民からの支持を得れても支配階級の力により政権を維持できない状態になっている。

 政治不安を解消するために期待された国王も、権威主義を嫌った反タクシン派を擁護する立場になっており、こうした不安定な情勢は今後も続く可能性が高い。

 急速に成長した経済の裏で、現在も政治的な対立がタイの足を引っ張っているのだ。

 そして、公平な選挙を行えば、多数を占める農民の指示を得られるタクシン派が勝つに決まっている。都市部の既得権益層にとっては、それは悪夢でしかない。したがって、既得権益層は郡部の力を借りて政権を奪取するしかなかったのだ。

2 死那の現状

 東大農学生命科学研究所准教授の川島博之氏によれば、死那の農地面積は1億ヘクタールしかないそうだ。

 平均すると一人当たり0.16ヘクタールである。夫婦二人に老人一人を農家一戸としても、0.5ヘクタールしかない。日本の場合は2.74ヘクタールだと言う。

 死那は4億人の都市戸籍者、農村から都市部に出稼ぎに出ている「農民工」が3億人、農村に住む6億人の農村戸籍者という構図になっている。

 都市部の最上層部平均勢多医師余得は312万円、農村の最上部は166万円。農村部の最下位層は20万円しかない。

 そういう中で、公平な選挙をすれば、農民層の指示を得られる政策が指示されるが、都市部の既得権益層にとってはタイと同じで悪夢である。

 農産物価格を上昇させれば、農民の暮らしは少しは楽になるが、水質、土壌、空気と三拍子揃って汚染されている現状では、多少の改善が望めるにすぎず、問題を抜本的に改善するには莫大なコストが掛かる。また、収穫を効率良く上昇させるために、化学肥料を大量に使用している。すべての動植物に悪影響を及ぼす、とんでもない農作物が作られているのである。

 だから、私は死那の食品は全く購入しない。搾菜などは大好きだが、死那でしか作っていないので全く口にしなくなった。乾燥キクラゲも同様である。

 そういう状況下では、金持ちは高い外国産の食品を購入するだろうし、貧乏人は体に良くなくても、そういう食品を摂取するしかない。体に良くないから、健康を損ねるのは当然だが、金がないから病気になっても貧乏人は病院には行けない。つまり、農民は徹底的に救われない。

 日本では、農民は土地を持っているから、土地を売ればなんとかなるのだが、死那では土地は国家の所有物だ。

 行き場のない農民の怒りがいつ全国規模で爆発するのか。毎年20万件もの暴動が起きている死那では、暴動発生件数が100万件になる日はさほど遠くないだろう。

孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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