https://ameblo.jp/katsumatahisayoshi/entry-12342278143.html
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『大紀元』(12月22日付)は、「中国当局、党員にクリスマス禁止令を通達」と題する記事を掲載した。
中略
(1)「中国で近年若者を中心に、クリスマスを家族や友人と祝う習慣が広がっている。しかし、中国当局がクリスマス関連イベントの開催を禁止しようとしている。背景には、当局が欧米社会の価値観の普及を恐れ、共産党思想の統制を維持しようとする思惑がある。米ボイス・オブ・アメリカ(12月22日付)の報道によると、中国瀋陽薬科大学の共産主義青年団(共青団)委員会が団員に対して、『西側文化の浸食に対抗せよ』として、欧米の宗教イベントの開催を禁止する、と通達した」
中略
(2)「安徽省共青団も会員制交流サイト(SNS)の『微信』アカウントを通じて、『中国は過去西側列強に侵攻されたため、クリスマスを“屈辱の記念日”と見なすべきだ』とした。共青団だけではなく、中国共産党も同様に禁止令を出した。湖南省衡陽市の共産党紀律検査当局は、党員とその親族に対して、クリスマスイブやクリスマス当日のイベントへの参加を禁じた。同市の警察当局は、クリスマス期間中に市中心部でのパトロールを強化し、市民の身分証明書を徹底的チェックしていくと表明した。甘粛省など一部の地域では、地方政府がクリスマス関連のグッズの販売を禁止した」
キリスト教禁圧理由として、中国が欧米列強のキリスト教国によって侵略されたことを上げている。これはキリスト教によって、ローマ時代の奴隷が人権確立を求めた歴史的事実を覆い隠したこじつけである。中国が現在、南シナ海の島嶼埋め立てをしていることは、国際司法の場で完全否定されている。それにもかかわらず強行している理由は、かつての欧米列強の犯した過ちと同じである。中国に、欧米諸国を批判する資格はない。
(3)「中国国内では、数年前からクリスマスをボイコットする動きがすでにあった。中国共産党機関紙『人民日報』傘下の『環球時報』は2014年12月25日、中国でのクリスマスの広がりは米国が仕掛けた『イデオロギー的心理戦』で、『米国の政治理念と価値観を広げようとしている』との評論記事を掲載し、猛烈に批判を行った。また、同記事では、党員らの宗教信仰、宗教イベントの参加をいっさい禁じると強調した。時事評論員の李沐陽氏は、中国当局は欧米社会の価値観が普及し、共産党統治が動揺するのを恐れていると指摘した」
中略
中国社会では、昨今の格差拡大に嫌気する若者が増えている。ミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭に生まれた人々)は旧世代と異なり、物欲第一から卒業して精神生活を重視する傾向が強いとされる。これは、キリスト教信者を自然に増やすまたとない条件であろう。習氏は、こういう客観的な条件変化が起こっていることをご存じか。自らの国家主席任期を2022年以降も延長することに夢中になっている間に、共産党地盤の崩壊に繋がるリスクと隣り合わせになっているのだ。
引用ここまで
社会における所得分配の不平等さを測る物差しとして、ジニ係数が使われることは多くの方もご承知だろう。ジニ係数が0.5を越えると暴動が発生すると言われる。死那のそれは0.7以上とも言われるほどに、貧富の差か激しい。
日本の場合は0.38程度である。
そのような激しい貧富の差を目の当たりにすれば、上昇志向は消滅し、諦観と精神世界への傾倒が見られることになるのは、日本の若者を見ていても分かる通りだ。
日本の若者は最早車の所有には興味がない。買い物も必要最低限のものしか買わない。しかし、精神的安寧は求めるようだ。それが何であるかは個々人によって違うのだろうが。
ただ、日本の若者が宗教に傾倒しているようには見えない。一時はオーム真理教みたいなカルトが流行したが、現在では地下に潜ったのか、あるいは別の形に変わったのかも知れないが。
死那の若者は大学を出ても就職出来ない人が多い。実業界では、過剰設備と過剰人員が充満しているので、新規就職などなかなかないのだろう。
職も金も希望もない死那の若者が、精神的安寧をえるために宗教に走っても、少しもおかしくはない。
習近平は、若者から職、未来、希望を取り上げ、更に精神的安寧さえも取り上げようとしている。
その行き着く先は、「革命」、「打倒死那狂惨党」という世界でしかない。
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