面妖

https://ameblo.jp/katsumatahisayoshi/entry-12348412232.html 

引用ここから 

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(1月24日付)は、「米中、貿易で衝突必至の段階に、外国企業は板挟み」と題する記事を掲載した。  

 この記事では、中国がWTOに加盟した当時(2001年)、国有企業の民営化を進めて、市場経済化する意志を持っていた。だが、習氏が国家主席就任(2012年)以来、国有企業を主体とする経済システムへ180度もの大転換をした。ここに、中国は欧米の経済システムと相容れない道を歩むことを鮮明にした。それが、3兆ドル台の外貨準備高を旗印にした新重商主義である。世界の富を中国へ吸い寄せ、米国へ対抗する姿勢をはっきりと打ち出している。  

 中国は、これまで米欧がリードしてきた世界秩序への挑戦を鮮明にしている。民主主義と人権を否定する中国政治の世界支配である。米欧が、危機感を持ち始めた背景には、習氏の抱く野望が顕在化してきたことにある。こうなると、米中は経済摩擦の段階に収まらず、政治的・軍事的対決に進む懸念が強まって来たと言えよう。すでに、「チャイナメリカ」などと言う、牧歌的な話でなくなっているのだ。 

 中略  

 USTRは先に発表してレポートで、中国が自由市場を掲げるグローバルな貿易システムに加わる意図はないと結論づけた。この悲観的な見方が、欧州でも広まっており、USTRのレポートはこの雰囲気を反映したものだ。習氏が、欧米と「別の道を歩む」決意をしたとすれば、大変な誤解と錯覚に基づく決定である。米国を含めたTPP(環太平洋経済連携協定)が発効するならば、中国はその時点で世界市場の4割を失うのだ。さらに、TPPへの新加盟国が増えれば、中国は完全に「日干し」同然になるリスクと隣り合わせだ。  

 中国は、これだけの危険にさらされながら、グローバルな貿易システムに背を向けて生きていけるはずがない。ここが、ナショナリストである習氏の限界であろう。米国のトランプ氏は、TPPから脱退する姿勢を見せて、中国に重商主義の道を選ばせておき、その後でTPPに復帰する形で中国を追い詰める戦略を取り始めた。 

引用ここまで  

 死那は近代化の洗礼を受けないまま、現代に突入した。ここで言う近代化とは、一口で言うと西洋文明という東洋の民族にとっては異質なもの、異質な価値観に基づく洗礼を受けることである。  

 日本は明治時代に「鹿鳴館」を経験した。武士が支配する世界とは全く異質の価値観に自ら没入して、苦しみもがいた。「鹿鳴館」はただの物まねだったが、それが次々と発展した。それこそが軍事強国になり、日清、日露、第一次世界大戦と勝ち抜いてくることが出来た土台であろう。  

 もちろん、これは歴史の定説などではなく、私個人が漠然と抱いている感想でしかない。  

 そのように考えない限り、習近平が考えていることが理解できない。  

 習近平が描く世界は、古代中華帝国が支配する世界である。そこでは華夷序列により、死那が頂点に立つ。その周辺国はすべて属国という存在でしかない。  

 そこには、すべての国は基本的に平等であるという概念など全く存在しない。もちろん、国力の違いというのは厳然とある。経済力、民度、軍事力、外交力などは違いがある。しかし、一国の主張は、その国がどんなに小さい国であっても、尊重されねばならない。死那狂惨党はそれが全く理解できていない。  

 このままでは死那は米国によって潰される。たぶん、強い経済制裁や企業買収規制などで雁字搦めにするだろう。しかも、死那は米国債を買わないと言い出した。買いたくても購入に使える外貨が十分にないのだろう。  

 何度も書いたが、金欠状態になったら人民抑圧軍の軍事費も、南シナ海の人工島の施設のメンテナンスにも事欠くのだ。空母製造どころの話ではないのである。  

 その辺りのことを全く理解できていない死那狂惨党は、非常に面妖な組織であるとしか言いようがない。

孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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