https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12366971536.html
引用ここから
ユーラシアの文明を、第一地域(日本、西欧)と第二地域(中華帝国、インド帝国、ロシア帝国、イスラム帝国)に分ける。
第一地域の特徴は「封建制」を経験していること。第二地域の特徴は「皇帝絶対主義」であること。
封建制とは、「旧態依然とした古い体制」という印象になってしまいますが、実は議会制民主主義や資本主義の「萌芽」なのです。権力が分散し、君主から「封じられた」諸侯は、自らの地域を発展させるために努力し、投資が蓄積される。
やがて、諸侯たちは君主(例:国王)に反発するようになり、まずは諸侯が議員となった「議会」が生まれ、最後には「議会制民主主義」となる。
それに対し、皇帝絶対主義の第二地域は、民族、言語、宗教が多種多様で、皇帝の絶対権力をもってしなければ、支配がままならない。
全ては皇帝に帰属し、皇帝の下で官僚が権力をふるう。法治主義ではなく、人治主義で、皇帝とつながる「誰か」と結びつく形の「政治」により、一部の人々が巨万の富を得る。(要するに、今の中国ですね)
最近でいえば、「終身国家主席」すなわち皇帝を目指す「中華帝国」の習近平。西側メディアの「期待」を裏切り、76%の得票率で圧勝した「皇帝」プーチン。さらには、大統領の権限を強化し、事実上、エルドアン大統領の「独裁」を実現する憲法改正について、国民投票で賛成が上回ったトルコ(旧イスラム帝国)。
昨今の世界は、まさに梅棹忠夫の「文明の生態史観」が描いた世界に「先祖返り」しつつあるように思えます。
ところで、第二地域の「帝国」は、人民と領土を求める拡張主義が基本ですが、直接支配下に置けない地域については「属国」「衛星国」と化します。属国や衛星国は、当然ながら宗主国である帝国の影響を受け、統治スタイルが似通ってきます。
よりシンプルに書くと、封建制度を経験することはありません。結果、属国や宗主国は、第一地域ではなく、第二地域的な権力構造あるいは権力闘争が続きます。
東アジアでいえば、もちろん朝鮮半島です。
引用ここまで
ロシアにしろ、死那にしろ、法による支配を無視し、力による支配を進めようとする覇権主義の独裁体制である。
したがって、現在のロシアによるウクライナ侵攻や死那狂惨党による台湾有事の可能性の高まりなど、先祖返りの兆候はいくつも見られる。
南超賤の先祖返りも顕著である。ユン大統領がかろうじて踏ん張っているが、国会での力、低迷する支持率などを見ると、先祖返りの事態に至るのはそう遠くないだろう。ムン政権時代の悪しき置き土産が酷い結果を招いていて、ユン政権ではどうにもできない状態なので、もう政権が持たないだろうと思われる。
ロシア崩壊、死那狂惨党体制崩壊、南北超賤体制崩壊と連続して起きれば、今度こそ真の近代化を経験できるのではないか。
ロシア、死那、南北超賤は真の近代化を経験していない。真の近代化とは、西洋社会が辿り着いた自由闊達な活動が許される世界であり、民主主義と資本主義に基礎を置く世界である。そして、国際法に基づいて行動し、国家間の紛争や揉め事の裁判も国際法に基づいて行われる。そして、相互に平等な権利を持ち、義務を背負う世界である。
ロシア及び特定アジア三カ国の近代化が始まらないうちは、世界はまだ揺れ動く。
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