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引用ここから
2019年に李栄勲(イ・ヨンフン)の『反日種族主義』がベストセラーになった。日本語でも翻訳されている。日本の植民地下で朝鮮の近代化が始まったという事実を緻密な数字と資料で論証したものである。日本が、朝鮮の近代化に大きな役割を果したと認めているのだ。こうした現実を絶対に受入れないと左派の人たちが頑張っている。日本を憎む余りに韓国の安全保障問題を忘れた行動である。朝鮮半島で、有事が起こったらどうするか。そこまで、想定できないのだろう。
『ハンギョレ新聞』(8月22日付)は、「韓国の光復会長『ニューライトが日本を許そうと言うが』騙されてはいけない」と題する記事を掲載した。
朝鮮独立運動家の子孫らによる民間団体「光復会」のイ・ジョンチャン会長は、「日本との関係で、『私たちはこんなに豊かになったのだから、日本に対して“悪いことをしたからお金を出せ”と言うのをやめよう』、『慰安婦・強制徴用問題で韓国がお金を払って終わらせよう』と言う人が多い」とし、「ニューライト(注:新保守運動)が(日本を)許そうと言うが、(日本を)許そうという奸臣の輩の言葉に騙されてはならない」と述べた。
(1)「イ会長は21日午後、ソウル汝矣島の光復会館で開かれた対日請求権社会貢献学術討論会の開会式に出席し、「私たちも許すと言いたいから、日本が先に反省せよ」としつつ、このように述べた。これに先立ち、国家安保室のキム・テヒョ第1次長は16日、「韓国放送」(KBS)に出演し、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の光復節記念式典での祝辞に歴史問題に関する言及がなかったことについて、「重要なのは日本の気持ち」だとし、「(謝罪する)気持ちのない人を責め立てて無理やり謝罪を引き出したとしても、それが心からの謝罪といえるだろうか」と発言した」
朝鮮独立運動家の子孫らによれば、日本は過去に謝罪もしなければ賠償もしていないことになっている。これが、韓国左派に共通する心情である。韓国は、日本に対して永遠に謝罪を求めているが、国家間ではあり得ないことだ。インドが、英国へ謝罪を求めているか。台湾が、日本へ謝罪を要求しているか。韓国だけが偏った行動を行っているのは、経済的な利益が得られるからだ。
(2)「イ会長は、「道徳的優位にある私たちが日本に『許すが、あなたたちの過ちは永遠に記憶する』と言える立場になればと思う。ところが、日本の自民党、右派は(過去の歴史問題について)謝罪をしていない」と述べた。また、尹錫悦政権が韓国学中央研究院長や独立記念館長に親日(編集者注:日本統治時代に日本帝国に加担・協力した反民族行為)を擁護する立場の人物を起用したことに触れ、「私たちが道徳的に劣位に立った状態で(日本を)許そうというのは、自らひざまずくということに他ならない」とし、「私たちと堂々とした態度で臨むのが日本との関係を良くすること」だと主張した」
このパラグラフは、朝鮮朱子学の「自己絶対性」という信念が吐露されている。朝鮮が道徳的に優れているというのは、まさに朝鮮朱子学そのものである。
北朝鮮が、再び38度戦を突破してきた時、韓国左派はどう対応するのか。北朝鮮軍を歓迎するのか。それとも日本へ支援を求めてくるのか。こうした突き詰めた状況を想定したことはあるのだろうか。多分、北朝鮮は攻めてこないという非現実的想定に立っているのだろう。時代認識が、朝鮮李朝時代で止まっているにちがいない。
(3)「さらに、「『親日分子を政府要職に据えないでほしい』と言ったら、この言葉を政府が曲解し、私が意地悪をしていると言う」としたうえで、「意地悪をしているわけではなく、(親日の人々を政府の要職に据えるのは韓国の)危機」だと述べた。政府・与党では「イ会長本人が推薦した独立記念館長候補が任命されなかったから、光復節記念式典に出席せず意地悪をしている」という声もあがった」
ここでは、親日の人と反日の人と区別し韓国を分断している。何か、米国の大統領選の演説を聴いているような錯覚を覚える。
(4)「イ会長は、「(ニューライトに)歪んだ歴史を教えられ混乱する人が多い」として「混乱する人々に『李承晩(イ・スンマン)は建国大統領』と伝え、李承晩大統領を立てるふりをして実際は騙そうとしている」と語った。さらに「今回戦う対象は親日分子と日本を有利にしようとする陰謀」だと述べた」
歴史を巡る議論は、事実にもとづくべきである。『反日種族主義』が、韓国でベストセラーになった背景を考えることが必要だ。
引用ここまで
朝鮮とは関わりを持ってはいけない。
やはり福沢諭吉は偉かった。
しかし、朝鮮半島の有事を考えると、もはや韓国は有事の独立変数ではなくなった。
だが、米国と北朝鮮は依然として独立変数のままである。
だから、北朝鮮が日本を攻撃してこない限り、日本は関わらなくて良い。
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