指桑罵槐

 魏晋南北朝時代の宋の将軍が著した『兵法三十六計』の二十六計に指桑罵槐(しそうばかい)

《桑を指(ゆびさ)して槐(えんじゅ)を罵(ののし)る》とある。

 強い立場のものが弱い立場のものを服従させるには警告の形をとらねばならない。間接的に批判することで服従させられるという意味だ。

 第二回目米朝首脳会談で、米国のトランプ大統領がみごとなまでに、この遣り方を使った。

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引用ここから

 トランプ氏は2017年12月に北朝鮮を攻撃するつもりで米軍家族の帰国を

進めていた。ところが2018年以降突然金正恩に対して融和的になり、北朝

鮮に安全の保証まで与えることを約束した。

 つまりアメリカの真の狙いは北朝鮮よりも中国に変わったことが手に取るよ

うに分かります。世界のリーダーであるアメリカは中国を覇権国家にさせな

いつもりで中国排除に動き始めた。それが米中貿易戦争です。中国の膨張

の原資となっている巨大な経済活動に制裁を加え始めた、これが米中貿易

戦争の始まりです。

 中国を崩壊させるためには北朝鮮を生かしておいて、核を持たせ、北京に

向けさせて習近平に恐怖を与えるほうがより効果的であるとトランプ政権は

考えた。

 韓国日報によれば金正恩は制裁解除について「中国は率先して役割を果た

してほしい」と要望したのに対し、習近平は「重要なのはその話ではない非核

化からしなければならない」と答えたという。習近平が中国に向いている核を

恐れていることが分かります。

 トランプ大統領の基本的な考え方は、「中国は紛れもなく不正な共産主義国

家で、悪魔の国だ、この国を潰すことは人類のためだ」それ故、トランプ大統

領は関税を引き上げて中国を財政的に追い詰め、軍事力を強化して中国を

封じ込め、覇権国家にさせない。

 この考えを2018年9月26日、ニューヨークで行われた日米首脳会談におい

て安倍首相とトランプ大統領で中国封じ込めることを確約しています。

 これに対して、国際社会は大きく動き出した。

 まずイギリスが動き出した。「アメリカの航行の自由作戦」に参加し、新造す

る空母まで南シナ海、東シナ海に常駐させることを発表、フランスも艦隊を

南シナ海に派遣、オーストラリア軍もアジア・太平洋の安全保障に関わって

行くことを宣言。

 そして陸の「一帯一路」の中核となるアジア諸国が次々と反旗を翻し始めた。

海の「一帯一路」に関しても台湾、フイリッピン、インドネシア、ベトナムが

自国の領海内に中国海軍を入れないことを宣言、このように「一帯一路」

は、ほぼ壊滅状態になった。中国は一気に国際社会を敵に回してしまった

いよいよ中国の本当の崩壊が始まった。

引用ここまで


 北超賤を相手に椅子を蹴って会談を終了したことの意味は、死那の習近平に対して、「交渉が合意に至らねば席を立つ用意がある」と言うことを伝えたかったのだ。習近平とそのブレーンがよほどの馬鹿でない限り、そのメッセージは伝わったはずだ。

 しかし、ことは死那狂惨党態勢を揺るがす為替相場の自由化、資本移動の自由化、知的財産権の保護、法による支配への同意、人権問題と、どれもこれも大変な問題を含んだ課題である。一度や二度の階段で片付くものでもない。米国もその点は理解をしているだろうが、お互いに譲り合えない。

 したがって、合意に至らない場合には席を立つ用意はあるが、交渉は行うということになるのだろう。ただし、今回の死那に対する交渉は米国としての一致した姿勢なので、従来のように民主党の場合は品に甘く、共和党の場合は死那に厳しいというのではない。今後民主党政権が出来ようと、米国としては死那に厳しいのだ。


孤独な自獄論者

何にも縛られず思い付くままに好き放題に書いています。 物言わぬは腹ふくるるわざなり

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