現在巷で噂される南超賤のベネズエラ化という問題について考察してみたい。
まず、世界最大の原油埋蔵量を誇るベネズエラが経済危機に見舞われた主な理由は以下の通りだと推察している。
ただし、私は外交の専門家でもないし、世界事情に精通したジャーナリストでもない。
私は日本人であり、ただの一般人であるので、間違っているかも知れないが、その点はご勘弁願いたい。
1 チャベス大統領という反米政権が誕生して米国の怒りを買った。
2 米国がシェールオイルを実用化し、ベネズエラに依存する必要がなくなった。
3 ベネズエラが産出するのは重油であり、そのままでは需要は少い。
4 重油を軽質化する技術は、米国のメジャーに握られている。そのための設備さえ米国の協力なしには維持できず、産油国として立ち行かなくなる。
ただし、ベネズエラは、依然として資源国である。
だから、親米政権が誕生すれば、米国との関係改善に向かい、再び産油国として主要な国の一つになる可能性はある。
また、JETROの専門家によるとこんな報告がある。(2019年4月坂口安紀氏による)
「ベネズエラの経済危機は、チャベス政権が推し進め、マドゥロ政権が引き継いだ、国家介入型の経済政策の失敗にある(坂口2018)。価格や為替レートの非現実的なレベルでの固定、外貨統制、企業や農地の接収などが、農業や製造業の投資を抑制し生産縮小を招いた。国内供給の不足分を輸入品に依存する構造ができあがっていたところに、石油価格の下落や産油量の縮小、対外債務の支払いなどで外貨不足が深刻化し輸入が困難になったことが、現在の食料や医薬品の欠乏の理由である。一方ハイパーインフレは、チャベス期以来の際限なき財政肥大が財政赤字をもたらし、それを政権が安易に貨幣増発で埋め合わせてきたため、通貨価値が下落し続けていることが原因である。」
さて、一方の南超賤はどうか。
1 GDPの半分を半導体で稼ぐモノカルチャー経済といってもよい。
2 自動車、造船、化学、鉄、建築など一時は南超賤が低価格戦略で勝ち誇っていたが、現在はいずれも面影もないくらいに零落れた。
3 GDPの半分近くは輸出に頼っている。しかも死那との貿易が多い。しかし、現在のところは武漢ウイルスのパンデミックによって、世界の貿易が著しく停滞している。それに、このパンデミックは長引くとみられる。
4 20代-30代の働き盛りの人間が失業している。
5 文在寅の社会主義的政策により、最低賃金が大幅に上昇し、多数の中小企業が廃業に追い込まれるなど、経済が保たなくなっている。
6 本来なら、最も南超賤を支えてくれるはずの米国に対しては反米の政権であるから、トランプ大統領も文在寅のことはほとんど無視している。
7 日本も同様で、南超賤とは価値観を共有できないし、南超賤は約束も国際法も守らない国だという認識に立って、丁寧な無視を続けている。
8 その結果、南超賤としては喉から手が出るほど欲しい日韓通貨スワップについて色々な観測気球を打ち上げてみても、無視され続けて協議の申し込みさえもできずにいる。
9 文在寅は自分の政権維持しか頭にないので、どれだけ国が駄目になろうと、国民の生活がどうなろうと関係ない。
さあ、これだけの材料が揃ったら、南超賤のベネズエラ化は間違いがないと思われる。しかし、ベネズエラは親米政権が誕生すれば、再び産油国としての地位を取り返せる可能性があるのに比べて、南超賤には一切の希望がない。
一時南超賤が強かったのは日本の知財を盗み出したり、日本の技術者を高給で引っこ抜いたりしたからだ。今後はそのようなことはできない。
ということで、目出度く地獄が超賤半島に出現するのもそう遠くない。
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