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『中央日報』(8月12日付)は、「韓国から撤収した外国人投資企業、昨年3倍増、日本企業が最多」と題する記事を掲載した。
昨年、韓国から撤収した外国人投資企業は173社であることが分かった。前年(68社)比で3倍近く増えた。
(1)「国会立法調査処が10日に出した報告書「国政監査イシュー分析-産業通商資源中小ベンチャー企業委員会」によると、韓国から撤収した外国人投資企業は次のような推移だ。
2016年 68社
2017年 80社
2018年 68社
2019年 173社」
昨年が173社も撤退した。前年比2.5倍もの急増である。最低賃金の大幅引き上げや、週最大52時間労働制がネックになった結果であろう。国内企業は、賃金コストの増大で利益が大幅に減少している。外資系企業も、同様の負担になっているはず。文政権の失策である。
韓国は、国内企業・外資系企業を問わず、経営環境は厳しくなっている。この事態を深刻に受け止めないと、手遅れになることは必至。「地震の前の前兆現象」と捉えて、しっかりと対策を立てるべきである。最低賃金の大幅引きは、中止するくらいの度量が求められている。
(2)「立法調査処が引用した産業研究院のイム・ウンジョン研究員の報告書「外国人投資企業の撤収決定要因と示唆点」によると、撤収企業のうち日本企業が45社で最も多かった。イム・ウンジョン研究員は「日本企業の大挙撤収は昨年の韓日関係悪化も影響を及ぼしたようだ」と述べた。日本に次いで米国(35社)、香港(17社)、ケイマン諸島(10社)、オランダ(8社)、バージン諸島(8社)、中国(7社)、シンガポール(7社)、ドイツ(5社)の順に多かった」
撤収企業のうち日本企業が45社でトップ。次いで、米国企業35社、香港企業17社となっている。米国企業も多いことから、韓国のビジネス環境が悪化している証明であろう。韓国政府は、真剣に受け止めるべきだ。
(3)「産業別には次のような分類だ。
製造業46.2%
卸小売業13.3%
出版・放送通信・情報サービス業8.1%
専門・科学・技術サービス業7.5%など
製造業では機械・装備21.3%、電子部品20%、自動車・トレーラー10%、一次金属8.8%など分野で撤収が多かった」
製造業が、46.2%も占めていることは深刻な事態だ。製造業は、雇用吸収力が最も大きい産業である。その「大口雇用先」が、撤退企業の半分近くを占めている。韓国では、製造業が成り立たないことを示唆していることに留意することだ。文政権は「能天気」ゆえ、何とも感じないであろう。悲劇だ。
(4)「立法調査処は、「外国人投資企業の国内撤収は関連の勤労者、企業、地域に衝撃を与えるため、撤収決定要因などに関する研究とこれに基づく政策的対応が必要だ」と指摘した」
問題点は、私がすでにコメントした通りである。繰返せば、問題の本質は外資系企業問題として特殊化するのでなく、韓国企業として分析することだ。そうでなければ、解決策は見つかるまい。
引用ここまで
企業の行動原理は単純である。
つまり、売り上げがしっかりとあって、企業が儲かるか否かが最も大切なポイントである。進出した企業が儲けてさえいれば経営者が嫌韓になったから、撤退するなどと言うことはまずない。
次は、戦争や内乱などで派遣した社員や駐在員の生命が保証されなくなり、その状態がいつまで続くのか分からないという状況に陥れば、いくら儲けが出ていても、経営者としては苦渋の決断で撤退する可能性が出てくる。
それから、今まで売り上げが相当あったのに、政治的理由で売り上げががた落ちになり、回復が望めそうもない場合には、撤退する企業もあるだろう。
また、企業にとって進出国が何らかの理由により、カントリー・リスクが危険なレベルにまで高まった場合にも撤退を決心する場合がある。
ようやくすれば、売り上げは落ちていないし、儲けもあり、特段のリスクもなければ、企業は撤退など考えない。
しかし、売り上げがなくなり、儲けも出なくなり、リスクが高まれば、企業は撤退を考える。
現在の南超賤は、最低賃金が毎年上昇する状況であり、企業の儲けが出にくくなっていることは容易に察せられる。
製造業の撤退が多いという点を見れば、一目瞭然である。
それから、日本企業に対する不買運動がいつ起こるか分からないというカントリー・リスクの高まりももう一つのポイントだろう。
不買運動のみならず、戦犯企業だの、なんだかんだと遠い過去の事で、現在の企業が関知しないことにまで、文句をつけられて、不当に資産の差し押さえなどされては、危なくて落ち着いて経営などしていられない。
そうなれば、撤退のシナリオが浮かび上がってくるのは至極当然の流れであろう。
そのような単純なことも理解せずに大統領府自身が左翼活動家みたいに騒ぎ立てるかのような事を繰り返す南超賤には危険がいっぱいとしか言い様がない。
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