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文大統領の外交政策は、ことごとく失敗している。「原理主義」が、相手国との妥協を阻んでいるからだろう。日韓外交が、その適例である。徴用工賠償問題も、韓国大法院の判決を金科玉条としており一歩も動かない姿勢である。「司法の見解は尊重すべき」と紋ギリ型発言に終始している。その司法を影で動かしているのが、文大統領である。文氏は、司法を動かす黒幕である。
『中央日報』(8月30日付)は、「韓国には前任大統領の成功事例から学ぶ伝統がない」と題するコラムを掲載した。筆者は、マイケル・グリーン戦略国際問題研究所(CSIS)上級副所長である。
(1)「文在寅(ムン・ジェイン)政権は執権4年目である。しかし、外交的側面から見ると韓国政府は難航中だ。韓米同盟は深刻な危機に直面した。この危機の相当部分はトランプ大統領の稚拙で商業的なアプローチのためだが、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)もやはり米国の外交戦略から外れる動きを見せ問題を拡大したのも事実だ。韓日関係も最悪の状態だ。中国との関係進展もほとんどない。ロシアは韓米同盟を弱める隙間ばかりうかがう。東南アジアと欧州諸国との関係は悪くないが、外交で最も重要な部分は影響力が大きい国との関係だ」
文政権の外交は、すべて失敗している。対米、対中、対日と悪化したままだ。対日外交では、解決の糸口さえ掴めないままである。原理主義で、妥協を知らない結果である。
(2)「こうした苦境は韓国政府の誤りだけで始まったのではない。文在寅大統領の相手がオバマ、胡錦涛、メドベージェフ、小渕だったら、現在の韓国外交ははるかにスムーズだっただろう。そうだとしても当面の問題を克服する責任は青瓦台にある。文大統領の前任者もやはり在任期間中に難関はあったが解決した」
文外交の失敗は、対米と対日は原理主義で失敗。対中外交は、妥協しすぎて見下されている結果だ。要するに、素人外交と言えよう。
(3)「金大中(キム・デジュン)元大統領は、周辺国と円満な関係を維持した韓国で唯一の大統領だった。これは単純な幸運ではなく戦略的な洞察と断固とした決断力のおかげだった。1998年に日本の閣僚が酔った勢いで「韓国は日本の植民統治に感謝しなければならない」と話して韓日関係に危機をもたらしたが、金元大統領はこの妄言を無視し、予定通りに東京訪問を強行した。金元大統領は韓日両国がともに開いていくビジョンを提示し、これに対し小渕元首相は日本の植民地支配に対する反省と謝罪の意を明らかにした。これと対照的に文在寅大統領は15日に日本との協力を約束しながら、すでに日本側で拒絶した要求条件を受諾すべきとの前提を付けた。これは外交ではない」
韓国司法が、行政権(条約締結権)に立ち入って、旧徴用工賠償問題で判決を下すこと自体が、国際法に抵触しているのだ。日本が、こういう「田舎司法」を拒否しているのだから、韓国は独自の解決案を出さなければならない。それを理解できないところに、文外交の限界があるのだ。
(4)「盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領はたびたび米国を批判したが、韓米同盟の実質的な進展に向け努力した。彼は与党の反対を押し切って韓米FTA締結とイラク派兵を推進した。盧元大統領は大統領の決断力ある外交が韓国の影響力を拡大し青瓦台の信頼を高めるという教訓を残した」
文氏の政治の師匠である、盧武鉉元大統領は柔軟であった。日本に対しては、徹底的な「親日狩り」をする異常さを見せていた。文大統領は、この悪い方だけを学んで良いところを学ばない人である。
(5)「李明博(イ・ミョンバク)元大統領は、韓国外交で2つの大きなことをした。ひとつはオバマ前米大統領を韓米関係の報道官になるようにしたのだ。オバマ政権は発足当時、アジアを日本対中国の対立構図で理解し、幅広い地政学的戦略を構想した。韓国は戦略的考慮対象ではなかった。しかし2009年に李元大統領はオバマ前大統領との初めての会談の際に貿易をはじめとするアジアのさまざまな懸案で米国が必ず遂行しなければならない役割を注文した。当時深い印象を受けたオバマ大統領は、「韓米同盟がアジア安全保障の核心」と話した。米大統領選でバイデン候補は、米国と同盟国の関係を復元するという意向を明らかにした。それが実際に進められる場合、文大統領は李元大統領の外交を参考にすべきだ」
文氏は、「親中朝・反日米」が基本路線である。韓国は現在、前記4ヶ国外交すべてが行き詰まっている。米国とは、親中朝が障害になって上手くいくとは思えないのだ。
(6)「現代政治の否定的特徴のひとつは、国の指導者が彼らの前任者をけなしたり、無視するということだ。韓国の政治指導者は、あたかも自身が過去の失敗と関係がない、新しい救援者のように行動する傾向がある。現職大統領が、前任大統領の成功事例から学ぶ伝統が韓国にはない。残念だ」
韓国は、外交で一貫性がない国である。好き勝手なことをしている感じである。対日外交では、反日が自らの人気を高めるという異常な国民性を土台にしている。日本が呆れ果てる理由である。
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